読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

読書

スティーヴン・バクスター「タイム・シップ」

あらすじタイム・マシンで未来をめざした時間航行家は、最初の旅では見なかった驚くべき光景を目にした。地球の自転が操作され、四季の移り変わりや昼夜の変化までも失われ、さらには太陽にまで手が加えられている。そこは最初の旅で訪れたのとはまったく違…

町山智浩「本当はこんな歌」

前から思ってたんだけど、洋楽の日本盤って歌詞対訳のレベルが低いんだよね。ネットで探したほうが正確な意味取れてるのゴロゴロ転がってる。翻訳というのは単語を置き換えていくという行為じゃなく、文化的なバックグラウンドを踏まえて物語を構成するとい…

J・G・バラード「結晶世界」

あらすじアフリカの癩病院副院長であるサンダースは、一人の人妻を追ってマタール港に着いたが、そこからの道は何故か閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがる。死体の片腕は水晶のように結晶化していた。それは全世界が美しい結晶と化そうとする無…

海猫沢めろん「左巻キ式ラストリゾート」

あらすじ目覚めた僕は記憶を無くし、12人の少女たちが暮らす見知らぬ学園にいた。僕の覚醒と時を同じくし、外部を喪失した学園では、トーチイーターと名乗る犯人による強姦事件が連鎖的に起こる。次々と餌食になる少女たち。犯人は誰なのか、この閉鎖された…

高遠るい「CYNTHIA THE MISSION」

後半になるほどバキに人を殴れば骨が折れるし血も流れる それは女の子でも当たり前のことだ その当たり前の描写が半ばタブー視されているのが日本社会だと思う だからこそ血みどろでズタボロになって闘うシンシア達の姿は鮮烈な印象を放つ少女たちが暴力を選…

寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」

評論のような詩集のような本でない本 寺山修司の空想はあらゆるものを縦断して現実を切り出していく その底にあるのは無頼の思想であり、本作は一点破壊による現代社会へのカウンターなのだ 「自殺入門」が中々に含蓄あるね 何を撃つの?と少女が訪ねた。 太…

ハーラン・エリスン「世界の中心で愛を叫んだけもの」

傑作短編集 基本的にエログロの手法で書かれているけど、著者の主眼は人間性を浮彫りにする事に置かれているので再読に耐える そこまで捻ってない話もあるけどね 軽めの話はTV脚本用に作ったんじゃないかと思ったり 表題作はパンドラの箱を作った側の視点か…

村上春樹「海辺のカフカ」

四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。〈入り口の石〉を見つけだし、世界と世界が結びあわされ…

米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!なんか amazonでランキング1位になってたから…

高田裕三「3×3EYES」

エヴァ以前のサブカル漫画の金字塔日本一有名な無名漫画グロから宗教な要素までサブカル的な部分がごった煮になっています後半は冗長だけどそこも含めてのサザンでしょうチベット密教からヒンドゥー教までに渡る引用は濃ゆいに尽きる単行本最終巻は雑誌掲載…

手塚治虫「新選組」

若き一隊士、深草丘十郎を主人公に激動の幕末を描く 理想とか無常観とかテーマが実に深い そんなに有名な作品ではないが非常によく出来ています

手塚治虫「ロック冒険記」

綺麗なロック こんな清純子役だった頃もあったのです

手塚治虫「アラバスター」

手塚先生はこの作品毛嫌いしてたらしい俺はすごい好きなんだけどな人種差別から強姦まで鬱要素てんこ盛りのピカレスクロマンです今だにピーナッツ飛ばす技が出来る気がしてる

ジョージ・オーウェル「動物農場」

ロシア革命を風刺した寓話そこには、全ての権力構造は腐敗するという真理が描かれている同時収録のエッセイ「象を射つ」「絞首刑」も植民地支配の本質を突いており必読こうした書物は読める間に読むべき

伊丹敬之・丹羽宇一郎「まずは社長がやめなさい」

当時の伊藤忠の社長と一橋大教授の対談 今世紀の初めに行われたものであり、以降の推移を鑑みるに重要なポイントが論じられています それは米国的な企業統治に対する警鐘だったり人材管理への提言だったりするわけで 日本経済全体を俯瞰するかんじなので、軽…

永瀧達治「ゲンスブール、かく語りき」

セルジュ・ゲンスブールの名言集 フランス音楽界最大の問題児だけあって言いたい放題で笑える ただ、著者のゲンスブールを意識した文体が鼻についた もっと発言の背景を書くべきだったと思う 「父に叱られると、私はベッドの中で仰向けに寝て泣いた。自分が…

ブライアン・W・オールディス「地球の長い午後」

キノコやばいあらすじはるか未来、寿命が尽きかけ膨張した太陽のもと、地球の自転は停止し地上には永遠の昼と夜が現れた。熱帯と化した昼の世界では、巨大に進化した樹木が大陸を覆い尽くし、活動する食肉植物が絶滅した動物にかわって地上を跋扈していた。…

桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」

あらすじ“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そ…

クライヴ・バーカー「マドンナ」

ホラーというかSMプレイ的な美学を感じる。「夢の中」はキリスト教でいう復活とか最後の審判が下敷きになっているぽいです。あの世界は原罪と復活で円環構造になっているのでしょう。

小野不由美「丕緒の鳥」

短編集。当然のようにどの話も完成度高いのだけど 特に「落照の獄」が印象強かった。小野主上の国家観が現れているのでないでしょうか。・法とは国の暴走を縛るためにある。・罪とは国が傾くことから生じる。・殺刑 は罪の抑制に寄与しない。・ならば殺刑の…

伊藤計劃・円城塔「屍者の帝国」

あらすじ19世紀末―かのヴィクター・フランケンシュタインによるクリーチャー創造から約100年、その技術は全欧に拡散し、いまや「屍者」たちは労働用から軍事用まで幅広く活用されていた。英国諜報員ジョン・ワトソンは密命を受け軍医としてボンベイに渡り、…

小手川ゆあ「死刑囚042」

YJでやってたヒューマンドラマ重いテーマだが深刻になり過ぎない描き方してる無理なく、綺麗に終わり余韻を残します泣ける

スティーヴン・W・ホーキング「ホーキング、宇宙を語る」

あらすじこの宇宙はどうやって生まれ、どんな構造をもっているのか。この人類の根源的な問いに正面から挑んだのが「アインシュタインの再来」ホーキングである。難病と闘い、不自由な生活を送りながら遙かな時空へと思念をはせる、現代神話の語り部としての…

スティーヴン・キング「ハイスクール・パニック」

学生の頃ってこうゆう想像しない?あらすじ〈二年前のことだ。そのころから、ぼくのあたまはおかしくなり始めた―〉ぼくの名前はチャーリー・デッカー。プレイサーヴィル・ハイスクールの最上級生だ。ぼくは、代数のアンダーウッド先生と、歴史のヴァンス先生…

池上遼一「サンクチュアリ」

あらすじ経済的な繁栄を謳歌しながらも、閉塞感漂う日本の現状に疑問を持った北条彰と浅見千秋。社会の在り方を根本的に変革する必要を感じた二人は、裏社会と政界に身を投じ、「光と影」から“サンクチュアリ”を目指す!池上遼一の最高傑作 倒した敵がどんど…

高橋ツトム「地雷震」

あらすじ生きるという営為は、地雷原を歩くことだ。そしてその地雷は――他人に簡単に踏まれる。警視庁新宿署に籍を置く刑事・飯田響也。目には見えない「殺意」と対峙するその姿を描いた、ハードボイルド・クライムストーリーの金字塔主人公が歪に正義を体現…

園子温「非道に生きる」

あらすじ極端だから、人をひきつける。こんなの映画じゃない。『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』……性・暴力・震災など現実に切り込む衝撃作で賛否両論を巻き起こし続け、最新作『希望の国』では日本最大のタブー、原発問題に真っ向から挑んだ鬼才…

津村記久子「ミュージック・ブレス・ユー!!」

あらすじオケタニアザミは「音楽について考えることは、将来について考えることよりずっと大事」な高校3年生。髪は赤く染め、目にはメガネ、歯にはカラフルな矯正器。数学が苦手で追試や補講の連続、進路は何一つ決まらないぐだぐだの日常を支えるのは、パン…

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「たったひとつの冴えたやりかた」

ジュブナイルのようで死人率高い…あらすじやった!これでようやく宇宙に行ける!16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、連邦基地のチェックもすり抜けて、そばかす娘コーティーはあこがれの星空へ飛びたった。だが冷凍睡眠から覚…

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

あらすじ「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの…

泉昌之「かっこいいスキヤキ」

ガロ系の漫画家、泉昌之の代表作の一つ重箱の隅を付くような細かい話を延々としているドラマ化もされた「夜行」は必読オカズとご飯のバランスを考えながら食べる人は是非

クリス・アンダーソン「MAKERS 21世紀の産業革命が始まる」

あらすじ『ワイアード』US版編集長で世界的ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者クリス・アンダーソンが、新産業革命の最前線へと読者を誘う。今日の起業家は、オープンソースのデザインと3Dプリンタを使って製造業をデスクトップ上で展開している…

ジョー・R. ランズデール「ボトムズ」

あらすじ暗い森に迷い込んだ11歳のハリーと妹は、夜の闇の中で何物とも知れぬ影に追い回される。ようやくたどり着いた河岸で二人が目にしたのは、全裸で、体じゅうを切り裂かれ、イバラの蔓と有刺鉄線で木の幹にくくりつけられた、無残な黒人女性の死体だっ…

スティーヴン・キング「キャリー」

キングが世に出るきっかけになった作品 原稿がゴミ箱に突っ込んであったのを、奥さんが見付けた話は有名 事件記事を模した文章が間に挟まれ立体的に物語世界を見せる手法が取られていて上手いな~と最後の引鉄をひくのが同級生の善意だったってのが切ないね…

ルドルフ・キッペンハーン「暗号攻防史」

あらすじ暗号の歴史は、秘密を守ろうとする人間と暴こうとする人間との、暗号作成者と解読者との、果てしなき攻防戦といえる。本書は古代ギリシャの昔からインターネット全盛の今日まで、その攻防の歴史を集大成したもの。なかでも世界史に大きな影響を与え…

ロバート・A・ハインライン「人形つかい」

表紙がラノベみたいにされたのが気になるあらすじアイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向かう。や…

レイ・ブラッドベリ「火星年代記」

あらすじ火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ。つづく二度の探検隊も同じ運命をたどる。それでも人類は怒涛のように火星へと押し寄せた。やがて火星には地球人の町がつぎつぎに建設され、…

アンブローズ・ビアス「新編 悪魔の辞典」

冷笑的な視点から語彙を定義するという知的なブラックジョーク集 現代で言うアンサイクロペディアみたいな 今読むと、時代背景が分かっていないと理解できないネタもあって少しきついです そうは言っても真実を突いてる部分も多々あって良書だと思うビアス自…

スティーヴン・キング「ローズ・マダー 」

キングはちょくちょく夫から妻への虐待(性的な意味も含めて)というモチーフを描くんだよな。なんか思うとこあるのだろう。あらすじ夫は有能な刑事。しかし家庭では、妻を虐待する異常性格者だった。その暴力に14年間耐え続けた妻は、遂に家出をする。そし…

藤子・F・不二雄「モジャ公」

体毛濃い子って高確率でモジャ公よばわりされる気がするあらすじある日突然やって来た宇宙人のモジャ公&ロボットのドンモと”宇宙へ家出”した空夫。予測不可能なドタバタ大冒険が始まる!単行本初収録の幻の第2話や、「地球最後の日」の別バージョン、『たの…

津村記久子「ポトスライムの舟」

説教すること自体が目的になってるやつっているじゃん?あれ承認欲求の変形だし、酷く幼稚な人間だと思う。あらすじ生きること、働くことを問う芥川賞受賞作!自分の年収が、世界一周費用と同じ「163万円」であることに気付いたナガセは、執拗なまでの節約を…

中田永一「百瀬、こっちを向いて。」

あらすじ「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなけれ…

デイヴィッド・アーモンド「肩胛骨は翼のなごり」

あらすじ引っ越してきたばかりの家。古びたガレージの暗い陰で、ぼくは彼をみつけた。ほこりまみれでやせおとろえ、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている。アスピリンやテイクアウトの中華料理、虫の死骸を食べ、ブラウンエールを飲む。誰も知らない不…

乙一「暗いところで待ち合わせ」

表紙が怖いあらすじ駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチル。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。奇妙な設定、コミュニケ…

伊坂幸太郎「あるキング」

あらすじ天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力…

日日日「ちーちゃんは悠久の向こう」

小説は書き切ることが大事なのですあらすじ「ちーちゃんこと歌島千草は僕の家のごくごく近所に住んでいる」――幽霊好きの幼馴染・ちーちゃんに振り回されながらも、「僕」の平穏な日常はいつまでも続くはずだった。続くと思っていた――あの瞬間までは。怪異事…

津村記久子「君は永遠にそいつらより若い」

あらすじ大学卒業を間近に控え、就職も決まり、単位もばっちり。ある意味、手持ちぶさたな日々を送る主人公ホリガイは、身長175センチ、22歳、処女。バイトと学校と下宿を行き来し、友人とぐだぐだした日常をすごしている。そして、ふとした拍子に、そんな日…

ロバート・A. ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」

新装版の表紙が異様に格好いい。あらすじ2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニー…

岩明均「寄生獣」

あらすじ他の動物の頭に寄生して神経を支配する寄生生物。高校生・新一と誤って彼の右手に寄生したミギーは互いの命を守るため、人間を食べる他の寄生生物と戦い始めた。小学生だった時分に読んで物凄い衝撃を受けたものです スプラッタ描写が多いんだけど、…

アンナ・カヴァン「氷」

絶対の終末へあらすじ異常な寒波のなか、夜道に迷いながら、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気象変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って、某独裁国家に潜入した私は、要塞のような「高い館」で、絶対的な…