おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フレドリック・ブラウン「さあ、気ちがいになりなさい」

古き良きSFでした。すこしふしぎ。どことなく星新一なフィーリングがあるのは星先生が翻訳したからだけでなく、星先生自身も影響受けたということでしょう。・電獣ヴァヴェリの叙情性・帽子の手品の不穏さ・表題作のスケールと懐の深さを感じます。他の作品…

法条遥「リライト」

あらすじ過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。2002年夏、作家となった美雪はその経験を元に小説を上梓する。彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れ……

倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」

あらすじそこは悪夢の島か、はたまたユートピアか。スミヤキ党員Qが工作のために潜り込んだ孤島の感化院の実態は、じつに常軌を逸したものだった。グロテスクな院長やドクトルに抗して、Qのドン・キホーテ的奮闘が始まる。乾いた風刺と奔放な比喩を駆使し…