おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

2009-01-01から1年間の記事一覧

ウォッチメン

あらすじかつて、“ウォッチメン”と呼ばれる者たちがいた。彼らは<監視者>となって世界の重大事件に関わり、人々を見守り続けてきた。だが1977年、政府によりその活動を禁止され、ある者は姿を消し、ある者は密かに活動を続けていくことに。1985年、未だニ…

北杜夫「幽霊」

北杜夫というと「どくとるマンボウ」シリーズのような随筆が一般的に有名なのだろうだが、その一方で純文学も書いている昔から日本文学だとこの人が一番好きだったその処女作「幽霊」は 「人はなぜ追憶を語るのだろうか。」という印象深い出だしではじまる追…

The Beach Boys / Pet Sounds

音楽メディアが出してる名盤ランキングのトップは大抵ビーチボーイズの「ペットサウンズ」かビートルズの「サージェント・ペパーズ」で相場が決まっている 「ラバーソウル」→「ペットサウンズ」→「サージェント・ペパーズ」の順に影響を受けてるのはロック検…

存在の耐えられない軽さ

ニーチェは「人生は永劫回帰するものであり、どんなに小さな失敗でも無限に繰り返す。故に人生は無限の重さを持ち、それを引き受けて生きないといけない」と述べていたこれに対しミラン・クンデラは「存在の耐えられない軽さ」において「だが人生は繰り返さ…

ハイスクール・ミュージカル

みんな大好きディズニーはケーブル局も持っていてディズニーチャンネルを運営しているそこでは実写作品も放送していたりするその一環として作られたTV映画が「ハイスクール・ミュージカル」である正直この作品を見たときの衝撃は凄かった基本的にアメリカの…

Dead Can Dance

80年代4ADの屋台骨となったのがコクトー・ツインズと並びデッド・カン・ダンスだった今現在もゴシックロックの伝説的存在とされているが、作品を出すごとにロックとかけ離れていったのが面白いミッションやらマーシーやらゴスバンドで溢れた時代だったけど彼…

Cocteau Twins

ある種の宗教に見られる「存在しない言語を喋り始める現象」、これは異言と呼ばれるそうな 実際に真似して適当に喋ってみると分かるが言語の様相を呈するのは何気に難しい そんな感じで歌作る奴が偶にいる 声を楽器として扱うってのは行き着くと言葉じゃなく…

四丁目の夕日

あらすじ大学受験を目指し勉学に励む主人公別所たけし、そんな彼の人生は母の事故から始まる連鎖反応的な不幸により無間地獄へと墜ちていく……。「三丁目の夕日」はとても良い話で映画も感動的だが、酷い引っ掛けで「四丁目の夕日」という鬱漫画がある不幸の…

北欧メタル

北欧はメタル大国でしられ普通にチャートに登場したりする 北欧メタルとかジャンル名になってるしね ここら辺の人たちは北欧神話をテーマにドラゴンとの死闘だのをピロピロギターとオーケストラをバックに歌い上げる アニソン臭いのでその筋の人たちからも変…

魔王(漫画版)

あらすじ高校生の安藤は、幼い頃自分にあると信じていた「他人に自分の思っていることを話させる力」が、単に偶然ではないことに気付く。同時に都心開発計画に揺れる街で、自警団グラスホッパーを率いるカリスマ・犬養には裏の顔があることを知り、犬養は正…

ミスト

基本的にネタバレミストは神映画だと思う(宗教的な意味で)原作はスティーブン・キング化物が動き回る霧の中をスーパーに閉じ込められる人たちの話現実を直視できず「そんなの見間違いだあ」と出て行っちゃうおっさんとかも味があるが、勝手に意味を見出し…

Siouxsie & the Banshees

アイドル崩れがパンクの格好するだけで「カッコいい」とか理解出来ない何が「へいへいゆーゆー」だ Siouxsie & the Bansheesが好きだったボーカルのスージー・スーは元ピストルズの親衛隊出身ピストルズがTV出演の際に放送禁止用語連発したせいで殺到した抗…

孤独のグルメ

同人で出そうと思ってた「こどグル」評論のお蔵だしちょっと古い【はじめに】「孤独のグルメ」とは94年から96年にかけて連載されていた原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる漫画である。全1巻で全18話+特別編1話で構成されている。ネットを中心に高い評価…

Stereolab

20世紀から21世紀音楽への移行の一つは音響派の台頭だったようなただ、音響派ってジャンルで括れるほど実態がないのが本当のところじゃないのって思う「折角技術が進んできたから、演奏後の編集作業に力を入れましょう」ってのが大まかな出発点だし、極論す…

バグダッド・カフェ

「バグダッド・カフェ」は世界中で大ヒットした独映画です旅行中に夫に捨てられた太ったオバちゃんと、小さなカフェで変わり映えのしない毎日に疲れきっている黒人オバちゃんの2人が出会う事から物語は始まる広大な砂漠の中で、身の回りの人間関係という小…

「フロム・ヘル」感想

基本的にネタバレしかしないアラン・ムーアは偏執狂的なまでに物語世界の構築に心血を注ぐ例えそれが「ヒーローが悪と戦う」といった単純な構図でもだその彼が「切り裂きジャック」を題材にした結果として、なんかもう「フロム・ヘル」はえらい事になってる…

Doves

この10年位のUKロックの潮流の1つに美メロがあった TVや映画に使いやすかったせいでスイーツ層にも受けがよかったのだろう 売れるからとメディアも適当にプッシュしていた 正直、The Man Whoの劣化みたいなアルバムが多くて辟易したものです そんな中で着実…

Queensryche / Operation: Mindcrime

このアルバムは神すぎるんで個別レビューそもそもこの作品が出た1988年はレーガン政権真っ只中であり、保守化が進んだ時代だった事が背景にあるそうした社会情勢に対する反発として作られた訳ですねストーリーは近未来、抑圧的な管理社会を舞台に薬中のニッ…

Queensryche

Queensrÿcheはシアトル出身のメタルバンドこのバンドはHM史で転換点として知られていて、非常に特異な立場だったりする登場した時は「プリーストを継ぐ正統派メタル最後の砦」とか言われてたんだが、3枚目「Rage for Order」では急にデジタル化を押し進めメ…

ダリオ・アルジェント

バレエ学校に留学したいと言った子に 「ああ、サスペリアみたいのね」 と答えたらキョトンとしてたが、知っていたら怒ってたろうなと ダリオ・アルジェントのホラー映画は原色が多用されるわ得体の知れないBGMで盛り上げるわでやけに美しい もしかして、人が…

The Buggles / Age of Plastic

Perfumeがヒットして以来、今更テクノポップが注目されてますね 何故かアニソン厨と客層が被ってる気がします「新しい音楽」だとか素っ頓狂な論評があるがあれは80年代のリバイバルでしょう昔はエレポップの呼び名の方が多かったですね 最近は世界全体で80年…

シャーリイ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」

シャーリイ・ジャクスンは魔女と呼ばれたモダン・ホラーの旗手女性独特の嫌な心理描写が特徴的です「ずっとお城で暮らしてる」は45歳という若さで早逝した彼女が遺した最後の長編あらすじあたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺された…

The Cure

The CureはJoyDivision辺りと同時に出てきたバンド 「僕は死人だ」とかデビューした時から辛気臭く歌っていました 多くのバンドが解散していく中で70年代から今に至るまでしょっちゅう解散宣言してファンをドキドキさせては活動し続けている珍しい存在です中…

The Smashing Pumpkins

Smashing Pumpkinsはグランジを代表するバンドの一つですただ他のグランジ勢とは一線を画す立ち位置だった リーダーであるビリー・コーガンがNW大好きだったので、中世的なゴシック趣味というか大胆にストリングスを導入したり彼らの曲にはどこかしら幻想的…

Faith No More

Faith No Moreは現在に連なるミクスチャーの大元となったバンドです特に代表曲「Epic」はメタルにラップを乗せるという手法を初めて提示したとされています奇行が目立つ変人ボーカルを筆頭にアクの強い演奏陣が揃っていて、後に飽和状態になったミクスチャー…

Guns N' Roses

HRはLed Zeppelinで始まりGuns N' Rosesで終わったと言われたりしますバラードばかり歌う薄っぺらな自称不良共がHRを形骸化させていく中で、ガンズは本物だったのが一番の違いですね 殺人以外は何でもやった等の武勇伝は数え切れません 1st「Appetite For De…

Fishy

http://gamescene.com/Something_Fishy_game.html食物連鎖って怖くね

私的4ADメドレー

ニコ動用に作ってみました結構時間かかって疲れたああ私的4ADメドレーこうして見ると実に濃ゆいレーベルだレマレマが予想以上にきもかった

Rush

YYZ日本における四大プログレはキング・クリムゾン、イエス、エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)、ピンク・フロイドとされ此れにジェネシスを加えて五大バンドとされる事もある しかしながら世界ではこれにラッシュ(Rush)が加わります プログレの定義は…

「家族八景」他

筒井康隆好きなんだよね読めば分かるけど文学の形態を著しく逸脱しているのが実に変態的でこの作家のIQ180あるらしいが、紙一重の人やで代表作とされる「エスパー七瀬」シリーズというのがあってだな他者の心を読めるお手伝いさんが、一見平凡な家庭の闇を暴…