おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

クライヴ・バーカー「ジャクリーン・エス」

あらすじ生ある者を暗黒の世界へ引きずりこむ女、ジャクリーン・エス。裏切られた愛ゆえか、超能力で男の肉体を冷酷無惨に破壊する!恐るべきリアリティで描きあげた血も凍る鮮血のスプラッタ・ホラー。「血の本」第2巻。なんといっても表題作が出色のデキで…

山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」

あらすじそばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる―。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生…ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の…

中原昌也「子猫が読む乱暴者日記」

文字を読むという行為には快楽性があると思うんだよね。あらすじ「俺は生まれながらの乱暴者さ。ガンジーの断食もマザー・テレサの博愛も…俺の暴走を止めることはできない」小説なのかなこれは。どちらかというとロックの歌詞の変形な感じがする。起承転結を…

シャーリイ・ジャクスン「なんでもない一日 」

あらすじ家に出没するネズミを退治するため、罠を買うようにと妻に命じた夫が目にする光景とは…ぞっとする終幕が待ち受ける「ネズミ」。謎の追跡者から逃れようと都市を彷徨う女の姿を描く、美しい悪夢の結晶のごとき一編「逢瀬」。犯罪実話風の発端から、思…

ウンベルト・エーコ「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」

あらすじ紙の本は、電子書籍に駆逐されてしまうのか?書物の歴史が直面している大きな転機について、博覧強記の老練愛書家が縦横無尽に語り合う。まず言っておくのは非常に装丁が綺麗だということ。テーマがテーマなだけに紙の本としての矜持を感じさせる作り…