おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」


あらすじ
ある屋敷に宿泊した人々が、百物語のように一人ずつ怪談を語る。題名の「ねじの回転」はその中の「一ひねり利かせた話が聞きたい」という台詞からとられている。
そのうちの一人が、かつて自分の家庭教師だった女性からの手紙に書かれた体験談を読み始める。彼女はある人から彼の所有する屋敷での住み込み家庭教師を頼まれる。所有者の甥と姪、それに家政婦と召使しかいないはずの屋敷で、彼女は着任間もなく正体不明の男を見かける。それは世にも恐ろしい体験の始まりであった。


怪奇小説の原点とされる作品
筋立てはオーソドックスで舞台設定も有りがちである
逆に言えば、後の多くの作家が本書を指標としているということだ
ゴシック趣味の結実として評価したい
映画「妖精たちの森」はこの前日譚だそうな