J・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」
あらすじ
ホールデン・コールフィールド、16歳。プレップスクールを退学になったこの少年が、ひとりで巨大都市ニューヨークの街をさまよい続ける。その3日間の心の動きを、1人称で語り続けるこの物語は、1951年に出版されてから今日まで、ずっと若者のバイブルとして読み継がれている。
「大人になったトム・ソーヤー」「現代の聖典」等などあらゆる賛辞を受ける近代アメリカ文学の象徴的作品。
アレな犯罪者達の愛読書として叩かれることも多々ある。
実際、サリンジャーの文体は読んでるとなんか酔ってくるんですよね。これは往々にして主人公の自己が確立しきってなくて視点が揺れ動くせいだと思われます。
本作でも周囲に対して潔癖を求めながらも、自身は退廃的な言動を見せるので居心地が悪くなることこの上ない。
曲解してるだけで先生は本当は良い人だと思うんだよなあ。
本書の結論は「いつまでもブラブラしてる訳にいかない」に要約されるかと。
あと妹が超可愛い。萌え。