おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

レクイエム・フォー・ドリーム



あらすじ
ニューヨーク・ブルックリンの大西洋岸にあるコニーアイランドの団地に住む未亡人のサラは、一日中テレビでインフォマーシャルを見る孤独な生活を送っていた。一人息子のハリーは定職に就かずにヘロインに溺れ、サラの大事なテレビも質に入れてしまう始末。
ある日、サラの元にテレビの視聴者参加番組への出演依頼があり、サラはとっておきの赤いドレスを着るためにダイエットをはじめるが上手くいかず、医者に処方されたダイエット・ピルを飲み始める。
一方ハリーは金儲けのためにと、友人のタイロンと共にヘロインの密売を始め、やがて恋人のデザイナー志望の女性マリオンと共に洋品店を出す夢を抱く。
しかしサラの夢はダイエット・ピル中毒により、マリオンはコカイン中毒の為に身を売り、ハリーたちの夢はヘロイン中毒により崩壊してゆく



エンパイア」発表の「落ち込む映画」ランキング第1位
一般的な母子とその周囲の人物を中心にその破滅が描かれる
他の薬物映画と一線を画すのは、ドラッグは破滅の理由でなく方法に過ぎない点にある
登場人物は其々に夢を持っていて、薬の力を使ってその中に現実逃避している
それは家族との絆だったり、現実と向き合えば変えられるような事なのに
夢が壊れていく
主人公の彼女が水中で叫ぶ場面が鮮烈で心に刻み込まれた
テンポが良いので内容にもかかわらず一気に見させる力がある
映像もセンスあってこの監督は期待の俊英だと思う

「誰も来ないよ」