おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

Echo & The Bunnymen

エコー&ザ・バニーメンの「Killing Moon」、月へ
http://www.barks.jp/news/?id=1000049492

Echo & The Bunnymenはポストパンク期に活躍したバンドの一つであり、ネオサイケムーブメントの立役者とされる
ぎりぎりに抑えられた歌メロと切り裂く様なギター、性急なドラムによって独特の冷たさを感じさせる楽曲が特徴である
「JD不在の穴を埋めた」
って論評を見たことがあるが、上手い所を突いてると思う
初期4作目まではどれも緊張感があって完成度が高かったんだが、途中でボーカルのイアン・マカロックが脱退したのもあり急激に失速していった
最近はイアンも戻って地道に活動している模様

The Killing Moon

ロングバージョンがあったんですね、検索して知った
歌詞といい、ストイックさが伝わる名曲


ネオサイケの中核
80年代を越えれなかったせいで忘れられてしまった感がある
だが多くの才能あるバンドが犇めいていた中でもエコバニは十二分に肩を並べていた
冷たいギターとイアン・マカロックの誠実な歌声は今聴いても美しい鋭さを保っている
ジャケットそのままの世界観
「A promise」を筆頭に名曲が揃ってる


邦題「やまあらし」
最高傑作に挙げられることも多い作品
1stから3rdまではどれも一級のサイケだが、本作は独自のポップセンスが開花して広く訴求する内容になっている
表題曲の転調してからの展開が格好良すぎるだろ
息を呑むほどの緊張感は今聴いても何ら変わることはない


2枚組みで異様に安かったから買った
代表曲は全て網羅してあるのでコストパフォーマンスが非常に良い
80年代までの彼らは、4人の力が完全に拮抗していて独特の切迫感がある
本作の題名に採用される通り「Killing Moon」は代表曲だが「Ocean Rain」の後、迷走したのが痛かったなあと思う
ドアーズのカバーも本家に迫っていてレベルが高いです