おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

2013-01-01から1年間の記事一覧

レイ・ブラッドベリ「華氏451度」

リベリオンってもろにこれだよな~あらすじ焚書官モンターグの仕事は、世界が禁じている“本”を見つけて焼き払うことだった。本は忌むべき禁制品とされていたのだ。人々は耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビを通して与えられるものを無条件に受けいれ、本…

Bangles

Manic Mondayガールズバンドの先駆者。ランナウェイズとも繋がってる外部ライター頼みなとこがあるんだけど、後進が続いたのを見るに彼女達の果たした意義は大きいプリンスの提供で知られる「Manic monday」がいかにも80sって感じで素敵。アレンジのキラキラ…

洋泉社MOOK「ダークサイド・オブ・ザ・ロック」

北欧ブラックメタルの項目が良かったですぞあらすじカート・コベインの猟銃自殺から、反キリストの寵児マリリン・マンソン、ギャングスタ・ラップLA×NY仁義なき抗争まで、セックス、ドラッグ、そして暴力…。ロックの闇の世界を深く紹介する。ロック死人リス…

Blind Melon / Blind Melon

No Rain当時のノリでグランジに分類されたが、HRからの受けも良かった不思議な存在どことなく牧歌的な作風で幸せな気分になれる割と今のUSインディーに近いかも知れませんヒット曲「No rain」はPVも可愛かったシャノン・フーンを亡くしたのは多大な損失だっ…

ウィリアム・ホープ・ホジスン「ナイトランド」

大抵のことはディスコスを回転させると解決する。あらすじ百万年後の滅びゆく地球。絶滅の危機を逃れた人類が暮らすピラミッドの外界は、巨大な怪物が闊歩する「ナイトランド」だった。H・P・ラヴクラフトやC・S・ルイスが絶賛した20世紀イギリスを代表する…

大塚英志「少女たちの「かわいい」天皇 サブカルチャー天皇論」

大塚の文章って多分に感覚的だよな~あらすじ昭和天皇の死の直後、皇居に集い「天皇ってかわいいね」と呟いた少女たち。社会から疎外された「私」を「天皇」に重ね合わせた彼女たちは「ぷちナショナリズム」の最初の姿だったのか。大塚英志の実質的な論壇デ…

大塚英志「定本 物語消費論」

かつてのオタクの聖典あらすじ1980年代の終わりに、子供たちは「ビックリマンチョコレート」のシールを集め、「人面犬」などの都市伝説に熱狂した。それは、消費者が商品の作り手が作り出した物語に満足できず、消費者自らの手で物語を作り上げる時代の予兆…

西尾維新「刀語」

00年代初頭、それは西尾バブルであったあらすじ伝説の刀鍛冶、四季崎記紀(しきざききき)がその人生を賭けて鍛えた12本の“刀”を求め、無刀の剣士・鑢七花(やすりしちか)と美貌の奇策士・とがめが征く!刀語(カタナガタリ)、第1話の対戦相手は真庭忍軍十…

筒井康隆「幻想の未来」

ちょっと幼年期の終わりぽいディストピア小説と思わせといてコスモスケールに着地するという名品。筒井という才能の巨大さはクラークやら海外勢にも負けておりませんな。「ふたりの印度人」の不条理、「時の女神」のジュブナイル(?)が サラッと書けるのは…

倉橋由美子「聖少女」

むしろ性少女あらすじ交通事故で記憶を喪った未紀が、事故前に綴っていたノート。そこには「パパ」を異性として恋した少女の、妖しく狂おしい陶酔が濃密に描かれていた。ノートを託された未紀の婚約者Kは、内容の真偽を確かめようとするが……。「パパ」と未紀…

Nickelback / Long Road Limited Digi

someday安定した楽曲を提供する健全なロックバンド静と動の繰り返しがグランジ通過後って感じがするが、現代のHRの形態だと思うこれは一過性の人気じゃないな「Someday」がとても名曲

三浦綾子「続 氷点」

上巻人間の業の深さを突きつけられる作品 登場人物は其々に問題を抱えており一筋縄ではいかない 他者の悪い点にばかり目が行って良い点を忘れがちなのは残念なことである下巻贖罪をテーマに物語は終息する人は罪を償い得ないが故に原罪を持つということだか…

本宮ひろ志「まだ、生きてる…」

あらすじ定年を迎えた60歳の元サラリーマン岡田憲三が家に帰ると家族が消えていた。妻は全財産を持ち逃げし、息子や娘は音信不通に…。38年間こつこつと家族のために働いて来た男に向けられたこの仕打ち…。生きることに未練も希望も失くした岡田憲三は、自ら6…

Mando Diao / Bring Em in

ガレージロックリバイバルを牽引した作品の一つザラついた感触が癖になる後半の失速がよく指摘されるが、全体としての出来は補って余りあるんじゃないのこれ系のバンドって進歩も退化もない気がする。金太郎飴というか

アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」

たまげたなああらすじ地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか?異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人…

ジョージ・ゲイロード・シンプソン「恐竜と生きた男」

白亜紀の孤独なおじさんあらすじ未来人サム・マグルーダーは、時間理論の実験中の事故により、白亜紀の時代にたった一人で放り出される。偶然の事故なので、誰かが救出に来ることなどあり得ない。しかも時代は8000万年前の白亜紀、はるか未来にならなければ…

シェイクスピア「十二夜」

教養を強化しよう週間あらすじ難破船から生き残ったヴァイオラは身を守るため男装して公爵に仕える。公爵の恋の使いで伯爵令嬢を訪れれば、何と彼女は男装のヴァイオラに一目惚れ。ヴァイオラは公爵が好きなのに…。この全員片思い状態、どうなる?十二夜。そ…

円城塔「Self-Reference ENGINE」

あらすじ彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。老教授の最終講義は鯰文書の謎を解き明かし、床下からは大量のフロイトが出現する。そして小さく白い可憐な靴下は異形の巨大石像へと挑みかかり、…

R. エンリコ「コーラ戦争に勝った! ペプシ社長が明かすマーケティングのすべて」

あらすじ1985年、コカ・コーラ社はアメリカそのものと言われた原液の調合を変更した。そして3カ月後、消費者の批難の嵐の中で、従来のものを再び市場に戻した。ビジネス史上に残るこの誤算は、ペプシが執拗に繰り拡げた挑戦がもたらしたと言われる。本書は、…

NELSON / After the Rain

I can't live without youafter the rainネルソン家は親子3代で全米一位のヒットを飛ばした記録を持ってたりするサラブレッドである。 時はLAメタル全盛期であり上手く乗っかる形になった ちょっとダサいけどこの健全なポップス感は誉められて然るべきでし…

キラーコンドーム

あらすじ男性の性器が何者かに食いちぎられるという事件が多発、犯人は突如人々を襲う殺人コンドーム。「エイリアン」のH・R・ギーガーがクリーチャーデザインを手掛けている。なんと言えばいいのか ナニを食い千切る化けもんが出てくるんだよ いやあ本当に…

スペース・バンパイア

あらすじ行方不明になっていた宇宙船チャーチルが、突如あらわれ地球に接近していた。すぐさま調査に赴いた捜索隊は、無残に焼けた船室のカプセル内で死んでいる全裸の美女を発見する。だがそれは、地球に回収させるように仕組まれたエイリアンの罠だった!裸…

Spin Doctors / Pocket Full of Kryptonite

two princesライブバンドとして定評がある人達これはスタジオ作品なので手堅くまとめてあるリズム隊がしっかりしていて楽曲に安定感があるのが特徴かこのアルバムからはヒット曲も幾つか出ており「Two princes」は聴くべき

今日も僕は殺される

あらすじ今日、僕は殺された。そして、明日も殺される…。 目が覚めるたびに始まる何事もない一日。しかし、その結末には必ず無残な「死」が待っている。 覚えているのは、殺された時の絶望的な恐怖感だけ。「何度も死を繰り返す」という着想は目を見張るもの…

Mr. Mister

kyrie懐かしきミスター・ミスターのベスト 何かTOTOと被る キャリアの長いメンバーの確かな技術に裏付けされていて、安心して聴ける AORの後継者は出ないんでしょうか 「Kyrie」が洒落てて素敵

ミザリー

あらすじ「ミザリー」シリーズで有名な人気作家ポールは雪道で事故に遭い、瀕死の状態を元看護婦のアニーに救われる。ポールの小説の熱狂的愛読者だった彼女は、彼を手厚く介護する。だが、新作「ミザリーの娘」でヒロインが死んだことを知り逆上した彼女は…

スティーヴン・キング「IT」

どれだけ多くのピエロ恐怖症を生み出したことか… キング作品に見られる要素の全てが詰まった集大成な作品 子供達の友情が、通過儀礼としての試練が、そして恐怖の全てが描かれる 少年時代編と大人編が同時進行する作りになっており各々がリンクするのが面白…

Skid Row / Slave to the Grind

ヘアメタルではないよねSlave to the Grind2nd 前作よりもメタル要素を押し出して来たのが意外 そうした硬派な面が彼らを本物に見せている セバスチャン・バックが居た最後の作品であり、ここまでがスキッドロウだった印象が強い

The Fray / How to Save a Life

カーラジオから流れて「コープレだ」「コープレだ」「コープレだ」ってなった。How to Save a Lifeover my headピアノを主体にしたロック キーン等の英国勢を連想させます 湿り気あるメロディーで米国のバンドとしては異色だと思った メッセージがストレート…

平野啓一郎「日蝕」

これはこれで小説でしか表現できないのでは。あらすじ錬金術の秘蹟、金色に輝く両性具有者(アンドロギュノス)、崩れゆく中世キリスト教世界を貫く異界の光……。華麗な筆致と壮大な文学的探求で、芥川賞を当時最年少受賞した衝撃のデビュー作「日蝕」解説の四…