おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

2014-01-01から1年間の記事一覧

クライヴ・バーカー「マドンナ」

ホラーというかSMプレイ的な美学を感じる。「夢の中」はキリスト教でいう復活とか最後の審判が下敷きになっているぽいです。あの世界は原罪と復活で円環構造になっているのでしょう。

小野不由美「丕緒の鳥」

短編集。当然のようにどの話も完成度高いのだけど 特に「落照の獄」が印象強かった。小野主上の国家観が現れているのでないでしょうか。・法とは国の暴走を縛るためにある。・罪とは国が傾くことから生じる。・殺刑 は罪の抑制に寄与しない。・ならば殺刑の…

伊藤計劃・円城塔「屍者の帝国」

あらすじ19世紀末―かのヴィクター・フランケンシュタインによるクリーチャー創造から約100年、その技術は全欧に拡散し、いまや「屍者」たちは労働用から軍事用まで幅広く活用されていた。英国諜報員ジョン・ワトソンは密命を受け軍医としてボンベイに渡り、…

Black Rebel Motorcycle Club / B.R.M.C.

邦題「ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ登場」 いや、登場はいらんだろ ガレージロックの路線で出てきたが、かつシューゲイザーってのが面白い シンプルなようで霧を通したような音像が不思議な感覚である 「Whatever Happened to My Rock 'N Rol…

アンダルシアの犬

有名なシュールレアリスム映画 うん、意味わかんね 性と死のイメージがそこら中に表れて深層心理を見てる気分になる 場面ありきで連想ゲーム的に繋げてるんで、感じることが大切なのだろう 冒頭の眼球をアレするシーンは視覚への依存をこれ以上無いほどに否…

ハプニング

あらすじある日、ニューヨークのセントラルパークで人々が突然時が止まったかのように立ちつくし、唐突に自らの命を絶つという事態が発生。また、とある工事現場では作業員たちが次々とビルの屋上から身投げする不可解な惨事が起きていた。この異常現象はア…

エマニエル夫人 無修正版

あらすじ20歳の若妻エマニエルは、夫の赴任先であるタイで様々な性体験に身を委ねる。性の哲学者とも言うべきマリオ老人と出会ったエマニエルは、さらなるアバンチュールを重ね、やがて成熟した大人の女性へと変貌していく…。名前がやたら有名な作品今だとそ…

カンフーハッスル

あらすじ悪の横行する時代、強さに憧れるチンピラが一人。その男の名はシン。彼の夢は冷酷無情なギャング団“斧頭会”に入ること。ある日、悪事を働こうと“豚小屋砦”なるアパートに目をつけるが、なんと住人はカンフーの達人だった!?戦う三職人に奏でる刺客、…

ASIA

Don't Cryベスト、というか初期の全曲収録してる 馬鹿じゃないかw テクニカルだがプログレ期待してた人は肩透かしを喰うだろう むしろバグルスに近い80年代有数のハードポップであることは間違いなく、今聴いても楽しい ダサさとかっこよさは紙一重なのだ …

小手川ゆあ「死刑囚042」

YJでやってたヒューマンドラマ重いテーマだが深刻になり過ぎない描き方してる無理なく、綺麗に終わり余韻を残します泣ける

スティーヴン・W・ホーキング「ホーキング、宇宙を語る」

あらすじこの宇宙はどうやって生まれ、どんな構造をもっているのか。この人類の根源的な問いに正面から挑んだのが「アインシュタインの再来」ホーキングである。難病と闘い、不自由な生活を送りながら遙かな時空へと思念をはせる、現代神話の語り部としての…

The Starting Line / Based on a True Story

Bedroom Talkエモの界隈では割と有名だった人達実際しっかり作り込んであって好印象AARに似てると思いましたメンバーに華が無いのが後一つ成功をおさめられなかった原因だと思うルックスも重要というか、これ系のバンドってそういう面あるじゃない「Bedroom …

スティーヴン・キング「ハイスクール・パニック」

学生の頃ってこうゆう想像しない?あらすじ〈二年前のことだ。そのころから、ぼくのあたまはおかしくなり始めた―〉ぼくの名前はチャーリー・デッカー。プレイサーヴィル・ハイスクールの最上級生だ。ぼくは、代数のアンダーウッド先生と、歴史のヴァンス先生…

Korn / Korn

ヘヴィロックの祖、KORNの1st この不安を煽るジャケが内容に実に合っている どんだけ重低音好きなんだよってギターと、異様に強固なリズム隊、負の感情を撒き散らすボーカル 色んな意味で重すぎ 「Blind」から全ては始まったのだでも「KORNのサイコセラピー…

池上遼一「サンクチュアリ」

あらすじ経済的な繁栄を謳歌しながらも、閉塞感漂う日本の現状に疑問を持った北条彰と浅見千秋。社会の在り方を根本的に変革する必要を感じた二人は、裏社会と政界に身を投じ、「光と影」から“サンクチュアリ”を目指す!池上遼一の最高傑作 倒した敵がどんど…

高橋ツトム「スカイハイ」

あらすじ“人は死んでもまだ終わらない”怨みの門番・イズコが、最期の嘆きの選択、見届けましょう。親友に殺された妊婦が選んだ嘆きの選択は…。第1話「gain」他、背筋がぞぞぞっと寒くなる5つの死の物語…。高橋ツトムの死生観がよく表れてる 地雷震の頃から一…

高橋ツトム「地雷震」

あらすじ生きるという営為は、地雷原を歩くことだ。そしてその地雷は――他人に簡単に踏まれる。警視庁新宿署に籍を置く刑事・飯田響也。目には見えない「殺意」と対峙するその姿を描いた、ハードボイルド・クライムストーリーの金字塔主人公が歪に正義を体現…

Inspiral Carpets / Singles

そのうち再評価されたりして流石にドアーズには成れなかったが、独特のサイケ感が良かったバンド メロディーも何気に練られていてマンチェの中堅を守っていた 大きく外すこともなかったのに、時代と共に捨てられたのが可哀想である シャーラタンズが好きなら…

The Music / The Music

Getawayこれ聴くとローゼズの2nd思い出す それは置いといて、良い作品である 渦巻くグルーブ感とか才能あるよ デビューアルバムで全部出し切ってしまったかもしれないけど 自分の中では「Getaway」が一番かなあ

Chicago

Hard To Say I'm Sorryキャリアが死ぬほど長いバンドなんで、コンパクトに知るには丁度良いアルバムかとブラス・ロックとしては断トツの存在であり聴いたことある曲も多いでしょう「素直になれなくて」の最後のパートはいらない本気でいらないあれ一応別の曲…

グラインドハウス

超名作なんだけど これだよ、これが映画だよ 個人的にはデスプルーフの方に軍配があがるが、プラネットテラーも素晴らしい 先の展開の読めなさ・キャラ立ちの上手さ・見終わった後の爽快感、と娯楽映画に徹していて感動した いやあ笑わせてもらった

Teenage Fanclub / Songs From Northern Britain

Your Love Is the Place Where I Come Fromギターポップとしての完成度なら本作が随一だと思う いかにもスコットランド出身という素朴さが曲の端々から漏れ出る このバンドは「Your Love Is the Place Where I Come From」を聴け!

Orchestral Manoeuvres in the Dark

Souvenir初期エレポップのユニット ファクトリーを支えたバンドの一つであり、シングルのアートワークが何気に凝ってる クラフトワークを原点に一般受けする形に落としこんだ楽曲は、安っぽいシンセが涙が出るほど暖かい 「エノラ・ゲイの悲劇」が有名だけど…

スティーブン・セガール主演 沈黙シリーズ

今まで見たぶん。まだまだあるらしいが僕はもう着いていけません…ケーシー・ライバックシリーズ第一弾 でも続編は「暴走特急」だけなんだぜ! この映画は何気にセガール以外のキャラが立ってるんだよ ストリッパー然り、海兵然り 他の作品だとセガール無双に…

Primus / Sailing the Seas of Cheese

とにかく変態なんだよオルタナ・メタルに分類されていて、確かに扱いに困るだろうなと思う異常なベースもそうだけど、歌もおかしい妙にポップでマイク・パットン的な印象もある珍味盤

プラン9・フロム・アウター・スペース

あらすじ ☆史上最低監督の最高傑作!宇宙からの侵略者が、地球征服のためにゾンビや吸血鬼を手先に侵略をすすめようとするが・・・。米国の深夜放送で繰り返し放送されたせいか、知名度は抜群の「史上最低映画」といわれながらも、根強いファンの支持を集める…

M.I.A. / Kala

paper planesHIPHOPを上手く消化してポップとして成立させた作品 21世紀の音楽形態の一つとして記されるはず リズムに対する探求が多岐に渡っており、無国籍な世界観を醸し出している 銃声をサンプリングするアイデアも面白く、歌詞と相まってレベルミュージ…

Jakob Dylan / Seeing Things

Will It Growジェイコブ・ディラン初のソロアルバム 今の時代にフォーキーな音楽やるってのは商業的に厳しいと思うが、成長の手応えを感じさせる力作になっている バンドの頃から特徴的なメロディーを書いてきたが「Will It Grow」で上手く結実した感じ時代…

園子温「非道に生きる」

あらすじ極端だから、人をひきつける。こんなの映画じゃない。『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』……性・暴力・震災など現実に切り込む衝撃作で賛否両論を巻き起こし続け、最新作『希望の国』では日本最大のタブー、原発問題に真っ向から挑んだ鬼才…

津村記久子「ミュージック・ブレス・ユー!!」

あらすじオケタニアザミは「音楽について考えることは、将来について考えることよりずっと大事」な高校3年生。髪は赤く染め、目にはメガネ、歯にはカラフルな矯正器。数学が苦手で追試や補講の連続、進路は何一つ決まらないぐだぐだの日常を支えるのは、パン…