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おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

津村記久子「ポトスライムの舟」

説教すること自体が目的になってるやつっているじゃん?あれ承認欲求の変形だし、酷く幼稚な人間だと思う。


あらすじ
生きること、働くことを問う芥川賞受賞作!自分の年収が、世界一周費用と同じ「163万円」であることに気付いたナガセは、執拗なまでの節約を始めるが…。生きること、働くことを問いかける芥川賞受賞作 

最近、津村記久子が好きで集めてる。
彼女の小説を読んでいて共感を覚えるのは極私的な経験が思いだされるからだ。
理不尽な説教をされた時だとかに感じる「あれっ、なんかおかしいぞ」という感覚、それが自分だけのものではなかったという不思議な感動。
例えば“あんたはこの妄想の中のとんでもないファンタジスタだ。まったく感心するよ”という一節、ここには理に合わない上下関係を強いるクズへの反発がある。
間違っていることには間違っていると言うこと、それが津村記久子の倫理観であり、僕たちの魂を守るために必要なことだと思うのだ。

また会おう
何者にでもなく、ナガセは呟いた。