おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

門田隆将「裁判官が日本を滅ぼす」


あらすじ
極悪非道の強姦殺人魔を無罪とし、悲惨な再犯を招いた支離滅裂の判決。鑑定の虚偽を見抜けぬ思考停止した裁判官。元役員の正義の内部告発を罰した裁判官。陰惨な集団リンチによる殺人事件の、事件自体の存在をも否定した裁判官…。各個の事情を顧みぬ判例主義、相場主義、無罪病、欠落した市民感覚、正義感の欠落、倣岸不遜。緻密な取材で、司法を斬る渾身の告発ノンフィクション。

判例至上主義に堕した司法の問題点を浮き彫りにする力作
身の毛立つ程の凶悪犯達を「更正の余地あり」として無罪放免とする判決の数々にゾッとする
何故司法改革が必要だったのか、何故裁判員制度が施行されるのか、その答えを示す必読の書