おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

早川義夫「たましいの場所」


18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになろうと思い、25歳、町の本屋の主人として暮らしはじめた。そして二十数年後、無性に歌が歌いたくなり歌手として再出発した早川義夫の代表的エッセイ集。「恋をしていいのだ。恥をかいていいのだ。今を歌っていくのだ」。心を揺り動かす率直で本質的な言葉。文庫用に最終章を追加。

歌手に戻ってからを中心に書かれたエッセイ集。
早川さんは率直な物言いをする人で、「ぼくは本屋のおやじさん」 の頃から(これ書いちゃまずいんじゃないか…)ということまで臆せず書いてた。
そうしないと 届かない言葉があって、書かざるを得ない気持ちがあるから。
たましいの場所とは自分が自分である場所なんだろう。
 
「死ぬ間際、母は病室で歌を歌った」