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おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

津村記久子「ミュージック・ブレス・ユー!!」


あらすじ
オケタニアザミは「音楽について考えることは、将来について考えることよりずっと大事」な高校3年生。髪は赤く染め、目にはメガネ、歯にはカラフルな矯正器。数学が苦手で追試や補講の連続、進路は何一つ決まらないぐだぐだの日常を支えるのは、パンクロックだった!超低空飛行でとにかくイケてない、でも振り返ってみればいとおしい日々。野間文芸新人賞受賞、青春小説の新たな金字塔として絶賛された名作がついに文庫化。 

前作 「君は永遠にそいつらより若い」は僕にとって特別な作品だったんだけど、本作が続いたことで津村記久子という作家への信頼が確実なものになった。
どうしてこんなにも的確に人の心に触れる文章を書けるんだろう。本当に。
津村さんには言葉にできない思いを言語化できる稀有な才能があるんだと思います。
生きてりゃ色々抱えてることもあって、それでもなんだかんだやっていくには信じられる何かが必要なんだ。
前に進むために。

車窓の向こうに世界が見えた。畏れが胸を通り過ぎて息をのんだが、やがて頭の中で鳴っている音楽がそれをさらっていった。