おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

大塚英志「少女たちの「かわいい」天皇 サブカルチャー天皇論」

大塚の文章って多分に感覚的だよな~


あらすじ
昭和天皇の死の直後、皇居に集い「天皇ってかわいいね」と呟いた少女たち。社会から疎外された「私」を「天皇」に重ね合わせた彼女たちは「ぷちナショナリズム」の最初の姿だったのか。大塚英志の実質的な論壇デビュー作となった表題論文をはじめ、論敵・福田和也との間で交された「天皇抜きのナショナリズム」をめぐる論争など、サブカルチャー化するナショナリズムサブカルチャーの中に消滅していく天皇制を問い続けた十数年にわたる論考の集大成としての評論集。

著者はサブカルを出自とする評論家なので風変りな主張を展開する。
昭和を通じての一般的な皮膚感覚の変化を上手く捉えていると感じた。本人も当事者として思うところがあったのでしょう。
案外こういったのが真実なのだろう。