おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」

たまげたなあ


あらすじ
地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか?異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。 

3部構成になっている。1部と2部までは順当な未知との遭遇物語なんだけど、宇宙人の真の目的が明かされるところからは怒涛の展開を見せる。
人間の理解を超えた存在の描写がすんごいの。
進化とは既存の価値観を押し潰していくものであり、それは福音とも呪いとも考えられますね。
ここから毒気を抜くと映画コクーンになるのでしょう。