おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

スティーヴン・キング「IT」

どれだけ多くのピエロ恐怖症を生み出したことか…


キング作品に見られる要素の全てが詰まった集大成な作品 
子供達の友情が、通過儀礼としての試練が、そして恐怖の全てが描かれる 
少年時代編と大人編が同時進行する作りになっており各々がリンクするのが面白い 
間違いなく著者の最良の仕事


恐怖と対峙し、全てに決着を付けないといけない 
キングに多いモチーフだがこれは泣く 
基本的に生死を超越するレベルで善の勝利、愛の勝利を描くんですよ
この作品を持って作家として完成したと言えるだろう 

「みんな。みんながここにいる。ITがまた出たら、またここにもどってこよう。きっとだ。」