おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

Phil Collins / But Seriously

another day in paradise


フィル・コリンズ程に理想的なキャリアを積んだミュージシャンもいないだろう。
本作はセールス面で頂点に輝いた作品。
同胞のピーター・ガブリエルがソロ転向後もプログレッシブな音楽性を進めたのに対し、フィルは大衆路線に舵を切っている。
とはいえ、当然のようにドラムはいい音してるし、クラプトン等のゲストが効果的にアルバムを引き締めているあたりはプロフェッショナリズムが徹底している。
社会問題にライトをあてた事で古びないメッセージ性も獲得してますね。
路上生活者に衝撃を受けて作られた「Another day in paradise」はフィル・コリンズ音楽の集大成でしょう。