おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

村上春樹「1973年のピンボール」

僕も自宅にピンボールほしい


あらすじ
僕たちの終章はピンボールで始まった
雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える
さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終り

初期の春樹作は物語性が薄いんですよね。
喪失感を描くことが主眼になっていて、その表現としてメタファーが多用されている。
感情表現は生々しいのに捉えどころのない文体は独特なインパクトありますな。
20代のうちに読んどくと共感できるんじゃないかと。