おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

三浦展「下流社会 新たな階層集団の出現」


あらすじ
下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。

格差を当人の意識的なものから来ると主張するアレな本。
卵が先か鶏が先かみたいな話だと思うんですよね、衣食足りて礼節を知ると言うし。
ただ、本書で書かれる若者像は結構正しい。


「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。