おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

浅田彰「構造と力 記号論を超えて」


あらすじ
構造主義およびそれ以降の思想を一貫したパースペクティヴのもとに論理的に再構成し、今日の知的フロンティアの位置を確定しようとする試みである。気鋭の著者のデビュー作。

プレモダン・モダン・ポストモダンの流れを分かり易く俯瞰した思想書。
グラフを使ったり、卑近なポップカルチャーで例えてくれるので読みやすいです。
象徴秩序が絶対的地位を失い、常に流動するようになったのが近代社会の原動力なのだ!みたいな解釈は感心しました。
だからどうするという訳でもないんだけど…
「序に代えて」のくだりは名文なので興味ない人もココだけ読みましょう。

「その中心である0'は、神たる0に対し、堕天使ルシファーの座にあると言えるだろう」←著者若気のいたりと言わざるを得ない文章