おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

町山智浩「トラウマ映画館」


あらすじ
町山智浩さんが主に10代の頃、テレビなどで出会った、衝撃の映画たち。
呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画、心に爪あとを残す映画、25本!
貴方の記憶の奥に沈む、忘れたいのに忘れられない映画も、きっとここに!


60~70年代に撮られた映画にはカウンターカルチャーとしての側面があって、当時の背景を知ると新たな意味が見えてくる
本書では“なぜトラウマにならなければいけなかったのか”ということに筆者自身の苦しみを吐露しながら切り込んでいきます
社会病理・人種差別・エゴイズム
それらを自分の体験として社会問題について論じる姿は感動的です
本書は批評する順番も考えてあって、最後まで読み切ることで欧米社会の闇が理解できる作りになっている
全ての映画ファンに読んでもらいたい!