おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

「大長編ドラえもん」全話レビュー 21~24巻

のび太と翼の勇者たち
ドラえもんの道具がいま一つ活用仕切れていなかった 
丁寧に描いているのは分かるが、藤子先生に対して萎縮しすぎてるんじゃないだろうか 
ずっと気になったんだけどイカロスでかすぎね?


のび太とロボット王国
平成ドラの快作 
いつものメンバーに感情を無くしたロボット軍団の恐怖が迫ります 
「人間とロボットの関係性」という作品テーマを明確したのが成功してますね 
ドラえもん最後の通信、ママのうちの子宣言に感動 

ドラ「しっかりがんばれ!きみだってやればできるんだから!!朝もちゃんと起きられるし、宿題もできるし、ケンカも負けない、ママの言うことも聞いて…、そんなふうになれるんだ…。」 

ママ「ドラちゃんだってわたしの子供よ!」


のび太とふしぎ風使い
これも快作 
短編で印象的だったフー子のエピソードを上手く長編に昇華しています 
フー子は最近の長編だと最も魅力的なキャラクターでしょう 
レギュラー陣も全員活躍しているのが嬉しい 


のび太のワンニャン時空伝
大長編ドラえもんの最終巻 
捨てられたペット問題は藤子先生が度々描いてきたテーマであり、人間の身勝手さを考えさせられる 
のび太とイチ(ハチ)の友情が主軸になっているためレギュラーメンバーが目立っていないのが少し残念 
しかし、タイムマシンの設定を活かしたプロットは秀逸だろう 
最後を良作で締めくくれたのは幸いである