おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

「大長編ドラえもん」全話レビュー 11~15巻

のび太ドラビアンナイト
今回はアラビアンナイト世界が舞台 
独特の異国情緒が素敵です 
ただ、しずちゃんが奴隷になるわ、のび太が砂漠で倒れるわで一番厳しい展開だった気がする 
ポケットを無くしてしまいドラえもんの道具が期待できない事も緊張感に拍車をかけています 
スリルという点では本作が頂点かもしれない


のび太と雲の王国
漫画ドラえもんの集大成のような位置づけ 
通常話に出てきたキャラクターが多数登場します 
このシリーズにF先生が込めて来たテーマも大体現れている 
ドラえもんの自己犠牲に目頭が熱くなる一冊 
必読


のび太とブリキの迷宮
本作では、今までも何度か出てきた機械・人間の対立が軸になっている 
その一方で、のび太ドラえもんの友情が前面に押し出されてアクセントになっています 
「機械と友情は築ける」「機械に依存してはいけない」というドラえもんの裏テーマが現れた話ではないでしょうか 
導入部のパパの話が上手く噛み合っていない気がしたのが少し残念


のび太と夢幻三剣士
三銃士を下敷きにした半王道ファンタジー 
しずちゃんとのロマンスが可愛らしい 
ただ、伏線回収が説明不足だった気がするもしますね 
何気にのび太しずちゃんが一度死ぬヘビーな展開です


のび太の創世日記
今回はあくまで観察記録に徹した書き方だった 
そのせいでストーリーに起伏が乏しいかもしれない 
パラレル世界の発達史として読むと面白いです 
後半の大正ぽい世界観が好き