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おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

「大長編ドラえもん」全話レビュー 1~5巻

のび太の恐竜
大長編ドラえもん第一弾 
本編でもF先生の恐竜嗜好は度々現れたが、今回は一枚絵を使用したりと存分に趣味の世界が展開される 
また「珍しい生物との交流」「長編のジャイアンはいい奴」「タイムパトロールによる救援」といったお約束はこの巻で確立しており、以降のシリーズ展開において道標となった事が伺えます 
のび太のしずかちゃんに対する愛情の深さも表現されていて長編中一番好きだったりする

のび太の宇宙開拓史
設定だけ見るとハードSFぽいと思う 
それを子供部屋と並列して描けるのがF先生の凄さだよね 
今回は原住民との交流が深く描写され最後の余韻に繋がっている 
特にクレムは正ヒロインに肉薄する魅力を持っていたのではないでしょうか 
コーヤコーヤ星は荒野から、トカイトカイ星は都会から来てるであろうと随所に見られる遊び心も嬉しいです 
最後の早撃ち対決は純粋にのび太の才能勝ちなので、彼は本当にスーパーマンになったと言えるだろう

のび太の大魔境
まだアフリカに対して神秘が残っていた頃のお話ですね 
今回は道具に頼れない情況が続くので緊張感があります 
ただ、ゲストキャラの犬が打算的に動いている気がして引っ掛かりました 
オチの付け方は斬新で良いと思うんですけど 
何気に出来杉君がハブられてるのが泣ける

のび太の海底鬼岩城
今度のドラえもんは海である 
海底探検は本編でも取り上げており、F先生が深海について強い関心を寄せていた事が伺えます 
背景として当時の冷戦構造を下敷きにしており核戦争の恐怖を暗喩しているのでトーンが暗めになっていますね 
また、バギーとポセイドンという二体のロボットが非常に重要な役割を担っているのですけどこの対比が実に見事で 
最初の頃のバギーはジャイアンスネ夫の命を見捨てようとするような奴なのですが、しずかとの交流を経て人間の為にポセイドンに特攻するのです 
この最後における機械対機械の構図はドラえもんという漫画の本質を突いていると考えます 
機械が心を持ち得るという作品世界の前提はここに完成したのではないでしょうか

のび太の魔界大冒険
前作の反動かエンタメに徹している気がした 
科学と魔法が入り乱れる混戦は見物である 
物語途中で終わりそうになるカオスな展開は唖然とする事請け合い 
あと魔法少女が可愛い