おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

小谷野敦「日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集」


あらすじ
世に名を成した偉人はみな、たとえば野口英世のように貧しい中から身を起こしたのだと幼な心に信じていた著者。だがのちに野次馬的な興味で血筋をたどって愕然とした。「どいつもこいつもけっこういい家の出ではないか…」家系図マニアで有名人好き、名声にただならぬ執着をもつ著者による、近代日本スター一族の系譜。政治経済、文学、アカデミズム、古典芸能各界の絢爛豪華な縁戚関係が一目でわかり、“近代”の実像が浮かび上がる画期的な書。

資料としての価値は高い力作だが読み物としては微妙、というかつまらん
芸術や文学といった方面は家系が物を言う側面が強いと再認させられる
例えば森鴎外の遠縁に星新一がいたりする
島崎藤村系譜が気持ち悪かった