おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

バットマン:アーカム・アサイラム


あらすじ
精神病を患った犯罪者たちの収容施設「アーカムアサイラム」で暴動が発生した。ジョーカーの誘いに乗って一人向かったバットマンを待ち受けていたのは、トゥーフェイス、マッド・ハッターら危険な囚人たちだった。彼らと対峙し、アーカムアサイラムをさ迷うバットマンは、いつしかこの悪夢の館の成り立ちに隠された悲劇的な因縁の中に囚われていく。正気と狂気の狭間に陥っていくバットマンが辿り着いたのは……?

ダークナイト・リターンズ以降のシリアス路線を〆る傑作
再発に伴ってスクリプト&ラフスケッチが付きました
物語は著者自ら語るように建築にも似た重層的な構造を有している
過去と現在が交錯する作風は、読み手をも狂気じみた幻惑の中に引きずり込んでいきます
小道具の一つ一つがフラクタルな意味合いを持っているのも見事
精神病院の医者であり患者であるバットマンアーカムアサイラムで体験する一夜は、彼にとって大きな転機となったことは間違いないでしょう

元気でな。外の世界でも…
あのだだっ広い精神病院でも