おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

冬目景「羊のうた」

冬目ってこれ以外はロクに完結しないのがなあ…


あらすじ
地方都市で養父母の下で暮らす高校生・一砂。毎日のように夢に現れる古い家と血のイメージを頼りに郊外の一軒家に向かうと、そこには生き別れた姉がおり、ある秘密が隠されていた。

冬目景の代表作
この作者の特徴である文学性とサブカル臭さを感じます
全編に漂う退廃的な空気が、不健康ながら琴線に触れる
この病んだ瑞々しい感性を十代で読めて良かったと思う

わたし達は…羊の群れに潜む狼なんかじゃない。牙を持って生まれた羊なのよ