おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

大塚英志「くもはち」


あらすじ
本格妖怪小説!怪談作家くもはちと、のっぺら坊のむじなが大活躍!私があの男と初めて出会ったのは私がまだのっぺら坊であった頃の話だ。いや、のっぺら坊になったばかりと言った方が正確なのかもしれないが、気がつけばその時、私はのっぺら坊になっていたのである。その男は私の顔を初対面にしてはいささか不作法にしげしげと見つめると「ひょっとして君はのっぺら坊なんじゃないかい?」と屈託なく言ったのだ。

大塚が書く妖怪話
サクサク進むので読みやすい
明治の文豪を中心にネタにしています
蒲団にくるまった田山花袋が転がり出る場面がクソ笑った
この人の話は淡々と進みがちだが、むじなを追いかける所とかほろりときた