おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

大塚英志・森美夏「八雲百怪」


あらすじ
遠き妖精の国から、極東の妖怪の国へ。消えゆく美しい物を追い求めた男・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の姿を描いた、『北神伝綺』、『木島日記』に続く「民俗学ロマン」シリーズ最新作!!

1巻
明治新政府が創られてそれ程経ってない時代
新たな体制が築かれる中、近代化に不必要と判断され排除されていった旧い日本の物語
狂言回しに小泉八雲という異邦の目を置く事で、消えゆく土着の神々に対する寂寥感が引き立っている
開始早々という事で登場人物の思惑が露になっていないから次巻が待ち遠しい
会津八一の影が薄いと思ってたら最後の最後で美味しいところ持って行ったな
キクリ様が可愛かった

2巻
キャラが立ってきた
森鴎外の煮え切らない態度は個が確立してなかった時代を表してるんじゃないかと
相変わらずキクリ様が可愛い