おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

V.E. フランクル「それでも人生にイエスと言う」

「人生は幸と不幸が釣り合うようになっている」という言説は嘘っぱちで、取り返しがつかない程の不幸は存在する
自分が関係を持つ全ての人が殺された時、それを埋め合わせるだけの幸福が将来訪れるというのは幾ら何でも無理がある
それでも人生は続いていくということ、そこには絶対的な生の肯定がある


あらすじ
ナチスによる強制収容所の体験として全世界に衝撃を与えた『夜と霧』の著者が、その体験と思索を踏まえてすべての悩める人に「人生を肯定する」ことを訴えた感動の講演集。

夜と霧」で知られる作者の講演集
あらゆる人間性が奪われたアウシュヴィッツを経てなお、生存者が生きる事の意味を見出だしていく姿には感動を覚えずにいられません
本書は「人生とは何か」の一つの答えであると言えます