おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

Muse

Queenの再来”
ってMuseが呼ばれていて、けっこう肯けた
UKロック特有のメロディーラインにメタリックなギターが乗ってるのがね
どっちもボーカルが珍獣だしね
「過剰の美学」
そう銘打たれた帯が的確にこのバンドの特徴を捉えている

time is running out


Plug in Baby


Starlight



1st
レディヘのフォロワー扱いされてたが、要はどちらもナルシスト臭いのだ
UKロックにメタルを乗っけた様な独特の美学は既に存在しています
次作からのように一聴して「これは!」といった曲はないが聴き込むと癖になる
「Muscle Museum」をはじめどの曲も光ってますね
この時点で平均年齢10代だそうで末恐ろしいな


化けた
前作は良くも悪くも既存のシーンの路線上にあったが今作でMUSE節が確立されている
メタリックなギターと大仰でドラマチックな曲展開に衝撃を受ける
「Plug in Baby」はマスト


UKで巨大な存在感を確固たるものとした作品
3人でよくこんな分厚い音出せるなと感心することしきり
MUSE節を存分に発揮し、もはや他のバンドを引き合いに出される事もなくなった
「Time Is Running Out」は適度なポップさで万人に訴求する名曲です
どう考えてもマシューは鬼才


どんどん過剰になっていく
今回はスペイン風味を取り入れた事で良い意味で賛否両論あったような
西部劇をモチーフにした曲もあったりとやりたい放題である
比較的まともな「Starlight」が気に入った


ライブ盤
現代最高峰のライブバンドに数えられるのがよくわかります
4thからの曲を中心に代表曲を網羅しており、アレンジの良さに感心したり
今の時代にスタジアムロックを確立するってのは他じゃ出来ないだろうな


マシューの愛読書「1984年」に範を取られたコンセプトアルバム
基本的に同書に沿ってストーリーが進行していく
意外とアルバム構成が非難されているけど、歌詞見ながら聴くとオーウェルに完全に合わせたことが分かります
「United States Of Eurasia」の中東風の旋律なんかは国情を表現しているんよ
後半になるとシンセが目立つのでギターロックを期待した人には不満なんでしょう
本の後半も地味な感じなんだけどね
「Exogenesis : Symphony Part Iii」になって希望を残して終わる点だけが元ネタと大きく違う
これは結構重要なことで、最後になって愛の勝利を歌い上げることがマシューの意思なんだろう