おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

アントニイ・バークリー「毒入りチョコレート事件」


あらすじ
ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。被害者は、毒がしこまれた、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡する。だが、チョコレートは夫妻ではなく他人へ送られたものだった。事件の真相や如何に?会員たちは独自に調査を重ね、各自の推理を披露していく―。

A「俺の推理が正しい」
B「いいや、それは違うね。俺の推理が正しい」
以下エンドレス

そんな感じで進んでいく
1つの事件に対して8個の推理が提示されて、それぞれ成立しえるという摩訶不思議な構成で有名です
しかも、どれが正解か断言しないから何というか困る
「1つの謎に1つの真実が提示される」というミステリの不文律を真っ向から否定するアンチ・ミステリの怪作