おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

Dave Matthews Band

日本では馴染みが薄いがジャムバンドというのが一定してアメリカだと人気ある
ライブ主体でインプロを繰り広げたりするのが特徴で、気が乗れば何時間でも演奏し続けたりするんですね
古くはGrateful Deadから始まりPhishを経てこのDave Matthews Bandに至る流れが一つの潮流としてあります
略称DMBの場合、元々がジャズ畑の出身なのでフュージョンに近い感覚も持っていてアメリカ音楽の懐の深さを感じてお勧めです
現代米国における最高峰のライブバンドと呼ばれる事もあるので一聴してみてはどうでしょうか
2008年にサックス奏者リロイ・ムーアが不慮の事故で亡くなっており合掌

Crash Into Me


American Baby


DMBの1st
元々がジャズバンドだったので演奏力が異様に高い
ジャムバンドだがスタジオ作品もきっちり作り込んでくるので聴きやすいです
突出した曲がある訳じゃないがトータルで見るとキャリア中一番
「Satellite」が綺麗


邦題「激突!」
セールス的に最も成功したアルバム
題名通り各楽器の自己主張がぶつかり合ってエライ事になってる
まさにアメリカンロック
特にお勧めは「Crash Into Me」と「#41」


スタジオ3作目
全体的に暗くなってる
国史の暗部を追求する「Don't Drink the Water」とかあるしね
漂う緊張感が今までと違うような、フュージョンみたいだ
ここから入るのはお勧めしないがレベルは非常に高い
 

アコギからエレキギターに持ち替えた転換点の作品
楽曲自体は充実していて、新しい魅力を引き出せたと思う
アクが抜けた「Space Between」は何だかんだで名曲ですよ


何度目かの全米1位
聴き込む程に味が出てきます
初期の作品も素晴らしいがここに来て次の局面に達した感がある
今の音楽シーンの主流から外れながらも確固としたファンベースを築いてるのがアメリカの面白いところです
そういや白人黒人混合編成という珍しい構成だなあともリロイを偲んで思った
自国への問いかけ「American Baby」が胸に響きます
深い