おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

世界で最も評価の高いアルバムの一つにビートルズの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」がある
ビートルズ作品でも人気がある曲なら他の方が多いんだが、アルバムとしては断トツな人気を誇っているんですよね
その最大の特徴は「アルバム一枚で一つの作品」という点にあって、一枚を通してタイトルと同名バンドのショウが展開されるというコンセプトが存在する
「始まるよ~」からアンコールに至るまでの構成になってる訳ですな
これにより、それまで「シングルが集まったらアルバムを発表」だったのに対し、「アルバムを作ってからシングルを発表」という形態に音楽シーンが変わっていく
そんな訳で、本作以降はある程度アルバムに纏まりが求められるようになったが、最近ダウンロードが中心になるに従って曲単位での販売に戻ってきたのは退化に思えて仕方ない
尚、本作の最後は逆回転の謎い呟きのループで終わっており、そこから電波を受信したマジキチが女優の一家を皆殺しにしたりと物騒である

A Day in the Life
 
イミフ過ぎて困る


コンセプト・アルバムの原点
ジャケットから内容に至るまで架空のバンドとしてのコンセプトが貫かれており、ロックが現代アートとして認められる契機となったとも言える
インド音楽からジャズに至るまで幅広い要素が取り入れられ、加えてSEやテープの逆回転といったスタジオワークによる実験性は今も斬新に聴こえる
「A Day In the Life」の意味不明な不気味さが本作を通してのサイケ感を象徴してると思うね