おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

北欧メタル

北欧はメタル大国でしられ普通にチャートに登場したりする
北欧メタルとかジャンル名になってるしね
ここら辺の人たちは北欧神話をテーマにドラゴンとの死闘だのをピロピロギターとオーケストラをバックに歌い上げる
アニソン臭いのでその筋の人たちからも変な支持を受けている

NIGHTWISH - Nemo


勘違いされがちだがメタルにおける
「悪魔の軍勢が~」
みたいのはネタでありプロレスの悪役みたいな感じである
ところが北欧は恐ろしいことに結構ガチな人たちがいる
これは現地の原始信仰からのキリスト教に対する反発が背景にあって、ナショナリズムがメタルと融合したような世界が出来ている
ブラックメタルと言われるジャンルは特に酷くて
・教会を放火して写真を撮りジャケットに使用した
・何となく人を殺してみた
・自殺したメンバーの骨でアクセサリー作ってみた

との異常者がゴロゴロしてる
しかしここで重要なのは「メタルをやっておかしくなった」のではなく「おかしい人がメタルをやるようになった」という事だ
そう、メタルは悪くないのである
そんな訳でDMCに出てくる様な人たちの大半はネタにしても本当にそうした人がいるんですよって話


ただのネタフィルムかと思えばさにあらんや、学術的に体系立ててメタルを紹介している
その起源から先鋭化したブラックメタルまで網羅してあり「メタルってなに?」的な一見さんにもお勧めのドキュメンタリー
思想面でもかなり深い分野なので得るモノは大きい


なんかマルコの歌が入るとニヤけてしまう
スラッシュメタルみたいだ
この作品でナイトウィッシュサウンドは一応の完成を見たんじゃないでしょうか
「End Of All Hope」の勇壮さに惚れ惚れ


北欧シンフォニックメタルの代表格
何気にキャリアが長いんですよね
同傾向のバンドと比べても、オペラを下敷きにしたターヤの歌唱が図抜けてる
プログレ的な展開を見せる楽曲といい作曲能力も高いです
「Nemo」の壮大を見よ


オランダ出身のシンフォニックメタル
完成度の高いアルバム
女性ボーカルの透明感ある歌声とオーケストレーションを従えた様式美を感じる演奏がよく合っている
誰が聞いても納得の一枚