おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

バグダッド・カフェ



バグダッド・カフェ」は世界中で大ヒットした独映画です
旅行中に夫に捨てられた太ったオバちゃんと、小さなカフェで変わり映えのしない毎日に疲れきっている黒人オバちゃんの2人が出会う事から物語は始まる
広大な砂漠の中で、身の回りの人間関係という小さな繋がりによって世界が変わっていく撮り方が異常に上手い


舞台はアメリカ、モハーヴェ砂漠にある寂れたカフェ
バグダッドとは近くにある町の名前から来ている
ゆったりとした優しい時間が過ぎる中、異邦から我が家へと変わっていく感覚に癒される
出てくる人が皆幸せな顔してるのが泣けるんだよな
人と人との触れ合いに焦点を合わせてミニマルな形で人生を切り取っているのが本作の高評価の理由だろう
価値観の違いで出て行く人もいるのがアクセントになってる
個人的には後半のおばちゃんの手品が凄い事になってる場面が大好きで、ニヤけてしまう