おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

万城目学「鴨川ホルモー」

最近、万城目学プッシュが盛んなようで
森見といい関西圏の土着文化を下敷きにした作風が流行なんかな
突飛な設定だけど、具体的な地名を出すことで「あるんじゃないか」と思わせるのが上手い
ラノベと一般小説の折半なのかもしれません


あらすじ
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

鹿男あをによし」で直木賞候補に選ばれた著者のデビュー作
京都を舞台に陰陽合戦という突拍子もない着想を地に足を付けた文章で上手く青春ものに仕立てている
幾分人物描写が浅いがエンタメとしての完成度は高い
今後の大衆文学の方向性はこういった風になるんでしょうかね