おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

クトゥルー神話

ラヴクラフトの一連の創作群からなる神話体系は「クトゥルー神話」と呼ばれている
宇宙的恐怖と称される物語の数々は色褪せない衝撃を与えてくれます
基本的な設定としては
・宇宙にタコみたいな本体が漂っている。
・人語で呼ぶとクトゥルーとなり人類は神と崇めてきた。
・かつて彼らは世界を支配していたが氷河期の到来により眠りについた。
・しかし時たま目覚めてはおぞましい事件をおこすのだ。
特に好きなポイントは
・万能の存在で何でも出来るが、あまりに圧倒的すぎて人類の存在などろくに認知していない
・身じろぎすると世界が滅びるレベル
「象がアリを踏み潰したことに気付くか?」
ってことですね
善悪の概念はなく存在するだけで邪悪な存在というのが斬新だった
登場人物達は、その巨大さを知ってしまい発狂して終わる事が多いです




宇宙的恐怖の新分野を切り開いた連作集
以降多くの作家に影響が見られる
いわゆる中2設定の原型の一つ
名作「狂気の山脈にて」収録


クトゥルー神話の母胎となった「ダニッチの怪」が恐ろしい
旧支配者はどれだけ巨大なのか
何気に「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」が面白いです
しかしミスカトニック大学は人材豊富だな