おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

グランジ

80年代アメリカはレーガンの政策のもと貧富の差が広がった時代であり旧来の家族像が崩壊していきました
そうした先が見えない中育った連中が始めたのがいわゆるグランジロックと言われるジャンルでした
丁度その親世代はベトナム戦争従軍しているのも影響があるかと思われます 
Sonic Youthを支柱にNirvanaPearl JamAlice In ChainsSoundgardenが俗に言われる4大バンドで別枠でSmashing Pumpkinsが入るかんじ
その下にStone Temple Pilots、Liveがいると捉えればいいかと
それまでのお気楽産業ロックが時代に合わなくなっていた事もあって一気に若年層の支持を集め主流に躍り出ました
音楽的にはNYパンクの系譜に連なり内省的な歌詞を歌うバンドが多いです
ただ、シアトルという地域性での括り方があるので一概には言えないんですが
 
nirvana - smells like teen spirit

hello,hello,hello, how low? (ハローハローハローどれだけ酷い?)
の韻を踏んだ歌詞が象徴的です

Pearl Jam- Jeremy

育児放棄され学校でいじめにあっていた少年が教室で頭を撃ち抜いたJeremy事件をモデルにした曲とされています

特にライバル関係だったNirvanaPearl Jamはコインの表裏と言われることもあって前者がメディアに過剰に持ち上げられ崩れさったのに対し後者は反商業主義を一貫することで生き延び史上最も偉大なアメリカン・ロックバンドに選ばれています
暗い世相を反映しておりカートコバーンをはじめ多数の死者が出ているのも特徴でしょう
時代が必要とした音楽だったのだと思います


単純に曲が良い
前後作はジャンク感が強いだけで曲は大したこと無いと思います
本作は音が軽すぎると批判されるけど、ブッチ・ウィグの編集手腕が優れてんだよそれは
地下シーンの音を表で鳴らしたって意味で歴史の転換点
Smells like teen spirit」「Come as you are」「 Lithium」とキラーチューンも多いし、間違いなく名盤
パンキッシュな「Terriorial Pissings」が特に好き
どうも裏ジャケの猿がピクシーズのやつと被る


Nevermindと双璧をなす作品
HR色が濃い
世界三大バンドの一角となる彼らの原点
最初から最後までの流れが良いですね
実在の事件をもとにしたJeremyが泣けます
エディの慟哭を聞こう


笑顔の子供達の写真と「先生、私達ヘンな夢ばかり見るんです」のコピーだけで涙腺にくる名盤
轟音ギターと温もりを感じさせるメロディーが溶け合ってる
ビリー・コーガンの声は好き嫌いが分かれるが個人的にはとても優しく響く
「Today」「Disarm」「Mayonaise」といった何時までも色あせない曲ばかり入っている
希望が伝わってくる作品


うねるうねるうねる
グランジの第一人者
サバスの影響が感じられる
ボーカルが上手く声を操っていて実力はピカ一
キリスト教を揶揄する歌詞からこの時期のツアーは身の危険を感じたそうな
売れた次作よりこっちの方が数段尖っている


時期が悪かったせいで後追い扱いされてしまった不運な人達
浮遊するような独特なメロディーラインは他のグランジバンドでは類を見ない
ボーカルのスコットが薬中なのが大きいのかな
今作はメロウな曲から荒い曲まで出来が良く独自性が確立している
シナトラみたいなシークレットトラックも笑える
余談だが、僕はこのジャケに似てる先生に中国語を習っていた


日本と海外で知名度に天と地の差があるバンド
名前が調べ難すぎる
本国ではオルタナ史に残る評価を受けている作品、1000万枚近く売れてる
今も根強い人気がありアメアイのセレモニーでも演奏してた
グランジ扱いされるがR.E.M.に近い叙情性を持っている
実在の人物に捧げたらしい「lightning crashes」を筆頭に名曲が揃ってる


時流に合わせてシアトルに越してくる様な小賢しさが叩かれた人達
別に悪い事でもないんだが
楽曲自体はオーソドックスなHRにグランジ的なアレンジをしていて聴き易い
ボーカルもかなり上手
シングルにもなった「You」がかっこいい