おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

U2

現在世界の頂点に立つバンドはU2だと言わざるを得ない。
影響力、人気、売り上げ(2億枚近く)の点でツェッペリン辺りと並べる最後のバンドだろう
色々と有名な話があるが、特に有名なのが以下の「アダムの壁伝説」

ボノがキング牧師に捧げるプライドの前口上で 「革命なんて死体と血を見たことのないくそったれ野郎がいうこった」って 反IRA(というか反北アイルランド紛争)発言
IRAとアメリカのIRAシンパ激怒
折しもヨシュアツアーで注目度大
「俺撃たれるかもしれん」と思いつつ熱唱するボノ
目をあけたらボノと客席の間にアダムが立ちふさがっていた!盾になったのだ。

そして2002年のクリスマスボウル、9・11の直後で身の危険を誰もが感じ尻込みしていた時、彼らは圧倒的なパフォーマンスで評価を不動にした


80年代から現在まで第一線で活躍し続ける数少ないバンドとなれたのは、その様に一貫した信念があったからだろう
馬鹿の1つ覚えみたいに薄っぺらい「愛、夢、自由」を歌う糞アイドルとは重みが違いすぎる
 

邦題「闘」
出世作
ザクザクと尖った音が緊張感を産む
ドラムがマシンガンのような音を立てている
WARの題は単純に戦争ではなく個人的な問題に至るまで、あらゆる状況での闘争を意味している
この鋭さがバンドの本質


バンドを世界の頂点に押し上げた代表作
冒頭の「約束の地」から圧倒的な世界観が広がっていく
「終りなき旅」「神の国」といった曲のスケール感は他には真似出来ない
世界規模での視点から歌詞が書かれており神聖な趣すら感じる
猿でも解る傑作


題名に表されるように原点回帰の作品
90年代路線の成果も反映されていて無駄な道のりではなかったと確信できる
エッジのギターはキーボードとの中間みたいな音色を発して新境地を開いてる
「beautiful day」「walk on」といった良曲が多い
人生の讃歌


2枚目のB面集が欲しくて買った
やっぱこの時期の方がひたむきな感じがして好きだな
初期からの選曲が少なめだが絞り切れないから仕方ないか
ただ「約束の地」はイントロが短く編集されているのでアルバムで聴いてほしい
最近出たシングル集よりは入門に適してる