おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

カズオ イシグロ「夜想曲集」



全体的にインパクトが弱かった。
「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」と副題にあるように、人生の倦怠と黄昏を迎えつつある男女のうだつの上がらないドラマが繰り広げられる。
一冊通じて音楽にある種の慰めを見出す底層があるけど今ひとつ必然性が足りてない。
どことなくララランドを思わせる「降っても晴れても」がロマンチックかな。あのおっさんおばさんバージョン。