おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

吉野源三郎「君たちはどう生きるか」



岩波少年文庫の創設者、吉野源三郎による有名な道徳本。前々からタイトルが気になっていたので読んでみました。
これちょうど第2次大戦前夜に発表されていて、閉塞していく全体主義社会の中で個の倫理を失うなとのメッセージ性が強い。
君たちとは即ち読者たる少年、次代の担い手たちを指しているのです。
意外なほどイデオロギー色は無くて、もっと普遍的なヒューマニズムをもって抑圧に抗しようとした試みが素敵でした。けっこー勇気をもらえる。

そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。
君たちは、どう生きるか。