2015-11-09 小田実「何でも見てやろう」 海外放浪記の端緒として名高い1冊。深夜特急のように定まったルートがある訳ではないのでとっ散らかった印象あるけど十分面白かったです。解説を読んで思ったのは、小田実という人が終戦体験から出発しているということでした。第3世界の貧困を自分の物として捉え、知る痛みとして感じる。そこには弱者の視点、弱者の側に立とうという意志があって、もし仮にこの旅がなくても作者は社会運動に進んでいた気がします。 しかし私は、より広い世界を見るために先を急がねばならない。