おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

アンディ・ウィアー「火星の人」

原題はThe Martian、つまり火星人あらすじ有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃…

デイヴ・エガーズ「ザ・サークル」

どうしてこんなことにあらすじ世界最高のインターネット・カンパニー、サークル。広くて明るいキャンパス、一流のシェフを揃えた無料のカフェテリア、熱意ある社員たちが生み出す新技術―そこにないものはない。どんなことも可能だ。故郷での退屈な仕事を辞め…

レ・ファニュ「吸血鬼カーミラ」

全般的にダラダラしてました。カーミラは知名度の割に弱そうで僕でも倒せると思いました。

津村記久子「ワーカーズ・ダイジェスト」

あらすじ大阪のデザイン事務所で働く傍ら、副業でライターの仕事をこなす奈加子。ある日、上司の代理の打ち合わせ先で、東京の建設会社に勤める重信と出会う。共に人間関係や仕事の理不尽に振り回され、肉体にも精神にも災難がふりかかる32歳。たった一度会…

論理トレーニング101題

大学入る前に読むように言われたんですけどね、結局卒業から5年後に読み終わりました。内容は充実しているのでちゃんと読むと実力はつきます。しかし読み通すのキツい。。。 なんかの授業のテキストにいいかもね。

町田康「くっすん大黒」

あらすじ三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます―日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家とし…

田村隆一・長薗安浩「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」

最近知ったんですけど翻訳の世界でも有名な人みたいです。生き様がそのまま作品になったようなカッコイイ詩人ですね。タイトルにもなってる「帰途」は出色のでき。言葉なんかおぼえるんじゃなかった言葉のない世界意味が意味にならない世界に生きてたらどん…

クライブ・バーカー「セルロイドの息子」

血の本の3巻目。相変わらず傑作揃いでした。原著の方がカバーデザイン良い気がしますね。“バーディは、怪物を振り落としたい衝動と必死で闘いながら、相手の全身が自分の体にしがみつくのを待った。そして、一気に勝負に出た。そのまま、ごろりと転がったの…

野尻抱介「南極点のピアピア動画」

つうか作者50代なの。。。あらすじ日本の次期月探査計画に関わっていた大学院生・蓮見省一の夢は、彗星が月面に衝突した瞬間に潰え恋人の奈美までが彼のもとを去った。省一はただ、奈美への愛をボーカロイドの小隅レイに歌わせ、ピアピア動画にアップロード…

早川義夫「たましいの場所」

18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになろうと思い、25歳、町の本屋の主人として暮らしはじめた。そして二十数年後、無性に歌が歌いたくなり歌手として再出発した早川義夫の代表的エッセイ集。「恋をしていいのだ。恥をかいていいのだ。今を歌…

早川義夫「ぼくは本屋のおやじさん」

22歳(1969年)ロックグループをやめ、小さな書店を始めた著者の奮闘記。置きたい本が入荷しない小さな店のもどかしさ。冊子『読書手帖』を作って客とふれあい、書店主同士で通信を作り交流。再び歌手を始めるまでの22年間で学んだ大切なこととは。文庫化にあ…

井野朋也「新宿駅最後の小さなお店ベルク: 個人店が生き残るには?」

新宿駅15秒の個人カフェ「ベルク」。チェーン店にはない創意工夫と経営と卓抜した味と安さ。帯=奈良美智 解説=柄谷行人、吉田戦車、押野見喜八郎 ベルクは新宿アルタの下ら辺にある喫茶店、というかビアホールで昼から酒飲めるんだよね。ソーセージがとても…

サン・テグジュペリ「人間の土地」

ちょっと訳に癖がありました。あらすじ飛行士としての15年間の経験を基に巧みな筆致で語るエッセイで、極限状態での僚友との友情や、人間らしい生き方とは何か、が主題となっている。飛行士という言葉がロマンを持っていた時代の随筆録。飛行という行為には3…

ヘミングウェイ「老人と海」

あらすじキューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食い…

スティーヴン・バクスター「タイム・シップ」

あらすじタイム・マシンで未来をめざした時間航行家は、最初の旅では見なかった驚くべき光景を目にした。地球の自転が操作され、四季の移り変わりや昼夜の変化までも失われ、さらには太陽にまで手が加えられている。そこは最初の旅で訪れたのとはまったく違…

町山智浩「本当はこんな歌」

前から思ってたんだけど、洋楽の日本盤って歌詞対訳のレベルが低いんだよね。ネットで探したほうが正確な意味取れてるのゴロゴロ転がってる。翻訳というのは単語を置き換えていくという行為じゃなく、文化的なバックグラウンドを踏まえて物語を構成するとい…

J・G・バラード「結晶世界」

あらすじアフリカの癩病院副院長であるサンダースは、一人の人妻を追ってマタール港に着いたが、そこからの道は何故か閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがる。死体の片腕は水晶のように結晶化していた。それは全世界が美しい結晶と化そうとする無…

海猫沢めろん「左巻キ式ラストリゾート」

あらすじ目覚めた僕は記憶を無くし、12人の少女たちが暮らす見知らぬ学園にいた。僕の覚醒と時を同じくし、外部を喪失した学園では、トーチイーターと名乗る犯人による強姦事件が連鎖的に起こる。次々と餌食になる少女たち。犯人は誰なのか、この閉鎖された…

高遠るい「CYNTHIA THE MISSION」

後半になるほどバキに人を殴れば骨が折れるし血も流れる それは女の子でも当たり前のことだ その当たり前の描写が半ばタブー視されているのが日本社会だと思う だからこそ血みどろでズタボロになって闘うシンシア達の姿は鮮烈な印象を放つ少女たちが暴力を選…

ヤン・シュヴァンクマイエル「アリス」

“シュヴァンクマイエルの”アリスなので注意が必要 当然、原作通りには進みません 常に付きまとう死のイメージが見る側の不安をかき立てて異なった印象を与えている 「食事という行為」に対し嫌悪感を催させる描写が挿入されるのもお約束 でもねー本来のアリ…

寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」

評論のような詩集のような本でない本 寺山修司の空想はあらゆるものを縦断して現実を切り出していく その底にあるのは無頼の思想であり、本作は一点破壊による現代社会へのカウンターなのだ 「自殺入門」が中々に含蓄あるね 何を撃つの?と少女が訪ねた。 太…

ハーラン・エリスン「世界の中心で愛を叫んだけもの」

傑作短編集 基本的にエログロの手法で書かれているけど、著者の主眼は人間性を浮彫りにする事に置かれているので再読に耐える そこまで捻ってない話もあるけどね 軽めの話はTV脚本用に作ったんじゃないかと思ったり 表題作はパンドラの箱を作った側の視点か…

女の子ものがたり

西原理恵子の冷静な現実認識…地方の貧困家庭の閉塞感が非常に上手く撮られてる チンピラと結婚して、DV振るわれて、崩壊家庭になるのが分かっていながら親と同じ道を進んでしまうというアレね袋小路に陥りやすい環境というのは存在するのだ その外側からの視…

村上春樹「海辺のカフカ」

四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。〈入り口の石〉を見つけだし、世界と世界が結びあわされ…

米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!なんか amazonでランキング1位になってたから…

高田裕三「3×3EYES」

エヴァ以前のサブカル漫画の金字塔日本一有名な無名漫画グロから宗教な要素までサブカル的な部分がごった煮になっています後半は冗長だけどそこも含めてのサザンでしょうチベット密教からヒンドゥー教までに渡る引用は濃ゆいに尽きる単行本最終巻は雑誌掲載…

手塚治虫「新選組」

若き一隊士、深草丘十郎を主人公に激動の幕末を描く 理想とか無常観とかテーマが実に深い そんなに有名な作品ではないが非常によく出来ています

手塚治虫「ロック冒険記」

綺麗なロック こんな清純子役だった頃もあったのです

手塚治虫「アラバスター」

手塚先生はこの作品毛嫌いしてたらしい俺はすごい好きなんだけどな人種差別から強姦まで鬱要素てんこ盛りのピカレスクロマンです今だにピーナッツ飛ばす技が出来る気がしてる

エグゼクティブ・デシジョン

セガールが飛んでいった ジャケに大きく描かれた彼の顔は何なんだ ネタとして満点