おれん家の本棚

音楽・映画・書籍なんかのテキトーな感想。フツーにネタバレする。

ポストパンク/ニューウェーブ

Orchestral Manoeuvres in the Dark

Souvenir初期エレポップのユニット ファクトリーを支えたバンドの一つであり、シングルのアートワークが何気に凝ってる クラフトワークを原点に一般受けする形に落としこんだ楽曲は、安っぽいシンセが涙が出るほど暖かい 「エノラ・ゲイの悲劇」が有名だけど…

Simple Minds / Sparkle in the Rain

Speed your love to meShake off the ghosts80年代を代表するスタジアムバンドの出世作U2の「War」と並んでリリーホワイトプロダクションの完成形だと思うゲートリバーブの効いたドラムを前面に押し出した硬質な音像が生み出す緊張感が全編にみなぎっていて…

All About Eve

different skyビジュアル面からゴスに分類されることが多いが、トラッドが根っこにあるバンドそうした要素からプログレ好きからの支持も厚かったアマチュア臭さがするボーカルがやたら可愛いです最後に置かれた「different sky」の余韻が爽やかである

Frankie Goes To Hollywood

relaxまさに時代の徒花 イメージ先行で売り出していたため、実力が伴なわずあっという間に消えていきました「2曲でビートルズを越えた」 とのコピーは流石におこがましいのではとはいえシングル曲ではトレバー・ホーンのプロデュース能力の高さが遺憾なく発…

Gang of Four / Entertainment!

damaged goodsポストパンクの到来を高らかに宣言する歴史的名盤 バンド名は文革を主導した四人組からきており、当時のシーンにおいて今のRATMの様な立ち位置にあったと思われる 白人が原住民を騙す図を用いて「エンターテインメント」と銘打つ精神性はピスト…

Electronic / Electronic

バーニーの下手糞なラップも聴けるよ!Getting away with itdisappointedバーナード・サムナーとジョニー・マーによるスーパーバンドの1st気の抜けたエレポップが並ぶが、時折鳴らされるギターがツボを押さえてる 双方にとってリハビリの様な作品だったんじ…

INXS

基本的に歌唱が前面に出てるneed you tonightthe stairs オーストラリア発の骨太ロック メン・アット・ワークに似てる気がする 80年代臭さをかなり感じたりも 今は亡きハッチェンスのボーカルがかっこいいです前作に続き成功をおさめた作品ノリが良い「The s…

Magazine / Real Life

ポストパンクの胎動。レディへも影響受けたみたいよ。shot by both sidesMy Tulpaこれが78年の作品である事実に驚愕を隠し得ない。明らかに初期パンクと別種の音楽に向けて動き出している様子がうかがえます。実力派が集まり鳴らされる音像は捕らえ処がなく…

Tears for Fears

ShoutPale shelterこの時代の12インチシングルは秀逸なのが多いですねエレポップの代表的アーティスト 歌詞が社会派なので今でも通用するかんじ バンド名も心理学用語かなんかから来てます 全米進出する前の線が細かった頃が好きかな 育児放棄についての「Pa…

Everything But The Girl

「女の子以外は全て」というバンド名からしてもうI Don't Want To Talk About ItMissing元々ネオアコという言葉は彼らの音楽性を表すために作られているしかしながら後期はトリップホップやドラムンベースを取り入れクラブミュージックでも成功している辺り…

Squeeze

Is That Love?素敵なB級ポップスの宝石箱 今でこそ初期ニューウェーブに分類されるが元々はパブロックですね伝統的な英国音楽の担い手としてその役割は意外に大きかった レノン&マッカートニーと比較された中心2人のソングライティングは日本でも根強い支…

New Order / Get Ready

Crystal60 Miles an Hour復帰第一作冒頭の「Crystal」からギターロックをかましてくるそういった意味でJDへの原点回帰とも取れるアルバムいつに無くかっちり作り込んであって昔からの信者には逆に物足りないんだろうが、元々周りの顔色でどうこうする人達で…

The Police

ニューウェーブの代名詞Message In A BottleSynchronicity IIEvery Breath You Take 邦題「白いレガッタ」 パンクの仮面を脱ぎ捨てた2nd 滅茶苦茶上手いがな レゲエのリズムを上手に昇華した面白いロックアンサンブルを聴かせます 不必要な物を削ぎ落とした…

Eurythmics

電子音楽+ソウル There Must Be An Angel Sweet Dreams MTV黄金期の象徴 とはいえ今も耳にする曲ばかりであり、徒花に留まらない普遍性を持っていた ユニット名に見られるように実に欧州的で洗練されたサウンドプロダクションが為されている 音楽好きなら一…

Oingo Boingo

別にスタンドは使えないDead Man's PartyWeird Science バートン映画の劇伴でお馴染みの映画作曲家ダニー・エルフマンが在籍していたバンド 米国発のニューウェーブという変わり種である 少しトーキングヘッズに近いかもしれない 映像を意識したような摩訶不…

Erasure / I Say I Say I Say

初期Depeche Modeの中核だったヴィンス・クラークはYazooを経てErasureでソングライティングの完成に至るこの分野では一番でしょうALWAYSI love Saturdayいかにもなエレポップの好盤PSBとキャラが被りすぎて日本での知名度が低いのが惜しいソウルフルな歌声…

XTC

バンド名はエクスタシーの意ビートルズ~キンクス~10ccといった英国流ひねくれポップの系譜をパンク期に繋いだ業績が高く評価されているそれと裏腹に大きなヒットは飛ばしていないので、ミュージシャンズミュージシャンの趣もKing For A DayMayor of Simple…

Bloc Party / Intimacy

mercurysigns失敗作ではないが問題作の3rd思えば、ブロパはポストパンク・リバイバルの一翼と扱われてきたもののRemixにエレクトロ関係の重鎮を起用することで音楽性に幅を持たせてきたバンドだった本作では今後の方向性を探るために実験している様子が聴い…

Scritti Politti / Cupid & Psyche 85

80年代のサウンドプロダクションの雛形になったアルバム「Perfect Way」はマイルス・デイヴィスもカバーしてるPerfect WayHypnotizeユニット名は「政治書簡」の意 貧弱な極左青年グリーン君の手によるエレポップの代表的作品です浅田彰の引用からポスト・モ…

Depeche Mode

Depeche Modeは現役最大のバンドの1つバンド名が「移りゆく流行」の意味なのは皮肉ですなテクノ勃興期からシンセサウンドを取り入れたり、メタルパーカッションを導入することでインダストリアルの雛形を作ったり、と現在に至る影響力の大きさは計りしれない…

Franz Ferdinand

Take me OutDo You Want Toニューウェーブ・リバイバルの一角底抜けに明るくてお気楽、たまにメランコリックダンスミュージックとして上出来の作品同時期のキラーズよりは幾分アートロック色が強い立ち位置がXTCぽいような気がするあざとくなった2ndこのフッ…

Wang Chung

王ちゃんEverybody Have Fun TonightHypnotize Meバンド名は王選手の愛称から採ったとかジョジョ一部にも出てきますねいかにも80年代の音なので、ニューウェーブ好きなら間違いなく聴いて損はしない特に「hypnotise me」は隠れ名曲です意外とポリスみたいな…

The Ting Tings / We Started Nothing

ちんちんズGreat DJWe Walkどこか懐かしい現代的なエレポップiPodのCMでもかかってました適度に隙間が多くて入りやすい音作りはガレージっぽいですその一方で、ビートを前面に出すのがマンチェスターらしいなあとユニット名のインパクトがあれだけど、名前負…

Aztec Camera / High Land, Hard Rain

ネオ・アコースティック(ネオアコ)は70年代を席巻したパンクに対する反動として現れたムーブメントパンク(反抗)に対するパンク(反抗)なので、音はイージーリスニング的だったりするアズテック・カメラはその中心バンドとして知られています後に渋谷系…

Editors / Back Room

そろそろ2000年代デビュー組の明暗が分かれてきましたね何気に生き残るのはガレージ・ロック組よりここら辺だと思うのですMunichBulletsこのバンドとInterpolはもろにJDの影響が出てるどっちも単なる焼き増しじゃなく現代的な感覚があって素晴らしい低い歌声…

JAPAN / Tin Drum

JAPANは元祖ヴィジュアル系みたいな感じで登場したバンド当初はアイドル以外の何者でもなく、名前繋がりで日本でしか人気がなかったようですところが、後期になるにつれYMO辺りの人脈に接近し始め、アートロックとしか言いようのない実験的な音楽を作るよう…

This Mortal Coil / Blood

This Mortal Coilはバンド名ではなく、4ADレコード所属のアーティストにカバー曲やオリジナル曲を歌わせるプロジェクト選曲には4ADのオーナーであるアイヴォの個人的な美学が通底していて、この種の作品の中でもとりわけ統一感がありますハムレットの一節“sh…

The The / Dusk

俺の知る限りで最も検索しにくいバンド名なんだよ「The The」って、売る気ないだろ何気にwikiがあって驚きました→ザ・ザとは初期はゴスバンドとして登場したんだけど、実質マット・ジョンソンのソロになるに連れて人間の業を煮詰めたような作風に深化してい…

Joy Division

死んでしまった人を評価するのは難しいましてや「Unknown Pleasures」のTシャツが巷に溢れファッションとして消費されるようになってしまった現状では尚更だそれでも、自分が故人の享年に近づくにつれその残した業績の大きさに驚かされるようになる自身の人…

Interpol

00年代はポストパンクがリバイバルされた印象が強いですねそうしたムーブメントの第一人者はInterpolでしょう7、80年代のバンドと違い、鬱病的な閉塞感を抜きに「単純に格好いい音」として蘇らせたのがその功績じゃないかとObstacle 1Narc衝撃の1stポストパ…